ストレッチを考える、現代人は背骨の動かし方を忘れてるんじゃないの?

最近ストレートネックの患者さんを見る機会が激増しています

特に気をつけて診だしたせいかそんな気がします

そして、ストレートネックの患者さんは漏れなく背骨や首を自由に動かせません

それは、体を動かす機会が本当に減ってしまったからです

特に大人になってからは激減していると思います

今回はそういった人たちが間違ったストレッチをしている中でのやってしまいがちな間違いや、注意点、改善点などを記事にしてみました

今回の記事でわかること

・間違ったストレッチというものがわかる

・背骨の動きの重要さがわかる

・ストレッチのタイミングがわかる

以上のことについて解説していきたいと思いますので最後までお付き合いください

目次

  1. 間違ったストレッチをしていないか?
  2. 現代人が失った「反る動き」
  3. 正しい姿勢を取り戻すために筋肉に動きを思い出させる
  4. まとめ

間違ったストレッチをしていないか?

おじさん 間違い
ま・・・・間違っとる!

腰が痛い、肩が痛い、膝が痛い、疲れが取れない・・・

スポーツをしていないいわゆる「普通の人」の多くがこうした体の不調を抱えています

日々の仕事のストレスによって血流が悪くなり、自律神経に不調をきたしているということもあると思います

しかし最大の原因は、生活の中で便利になりすぎて、体を動かす機会が激減したことが大きく影響していると思います

車や電車での移動や、長時間のデスクワークの増加などのために筋肉を使う機会や正しく動かすことがなくなったことで、姿勢が崩れていき、結果的に体のバランスが乱れています

最近診た患者さんにもいったのですが・・・

「筋肉は使わないとどんどん動き方を忘れ、また使い方が悪いとどんどん固くなります」

楽な姿勢が正しい姿勢とは限りません

楽だからと言って悪い姿勢を続けていると、そのまま筋肉が固まってしまって典型的なみなさんご想像の悪い姿勢の出来上がりです

姿勢 悪い
典型的悪い姿勢イメージ

そんなことで「世はまさに大ストレッチ時代」に突入しています

「ストレッチ」と一言で言っても、筋肉の伸ばし方や呼吸法などはいろいろあります

とりあえず開脚して体を倒すというストレッチをしているというのがほとんどです

ストレッチ できない 女性

しかしやっている本人はどこをどう伸ばしているのか理解することなくやることがほとんどです

・自分は今どんな状態で痛みが出ているのか?

・だからどこを伸ばすのが効果的なのか?

やたらめったらストレッチをしたところで、期待していたほど体が良くなるような効果は表れません

体というものは縮むところもあれば伸びるところもあります

「その人にとって伸ばしてはいけない筋肉」というものを判断して、逆に「縮めて欲しい筋肉」というものを意識しなければなりません

 ストレッチで伸ばす場所の問題もありますが、筋肉の「深さ」も重要です

筋肉の深さに照準を合わせてストレッチをすることで、体を良くしようと一生懸命伸ばして逆に痛めてしまうということを防ぐことができます

痛めてしまう例で言うと、腰痛持ちの人の腰回りが張ってきた時に・・・

→腰のストレッチをする

→腰を前屈、捻ったりする

しかし、腰痛の原因は人それぞれなので安易に腰にアプローチをすると痛めてしまうことも少なくないです

「腰が痛いのは腹筋が弱いから」

と言うのも良く聞く話ですが、腰を鍛えるために腹筋運動をするとこれもまた腰痛の原因になることがあります

この章のまとめ

体は伸ばすところと縮める所がある

全部柔らかければいいと言うわけではない

〇〇が痛いから原因は〇〇と言うように単純ではなく、個人差がある

逆に負傷する可能性がある

現代人が失った「反る動き」

ストレッチ 女性
まずはこれから始めよう

思い返してみてください

最近いつ体を反らしました?

だいぶ昔に書いた記事ですが、こんなのがあります

体を反らす能力は明らかに落ちているのを感じるのではないでしょうか?

子供の頃は足先が後頭部についていた人も多かったでしょう

今は足先と後頭部がかなり遠くになってしまいましたが、私もついていました^^;

子供のブリッジはしっかりと山型になっている

背骨 ブリッジ 子供
昔はみんなできたはずなんだが・・・

大人のブリッジは膝が曲がって腰が低い位置のブリッジになってしまう・・・

歳をもらって、反る動きをしなくなると、柔軟さがどんどんなくなっていきます

そうなってくると、普段の動きも固くてどこかぎこちない動きになっていきます

後ろに反る事ができなくなるので、当然体勢はどんどん前かがみになっていきます

そこから姿勢が崩れて体調不良を引き起こしていきます

正しい姿勢を保つためには、背骨周りの筋肉や関節、軟骨、靭帯などの柔軟性を保っていく事が大切で、それが若さのバロメーターにもなります

しかし、「反る」動きがなくなっていくだけで、筋肉だけではなく、背骨を守っている靭帯や軟骨も硬化していくのです

最初にも言いましたが、最近いつ体を反らしましたか?

最初はイスを使った背中伸ばしからやりましょう

その後徐々にブリッジへと移行していきましょう

この章のまとめ

反る動きがなくなると、筋肉だけでなくその周りの関節や軟骨や靭帯も固くなる

体を反らせて背骨の柔軟さを取り戻そう

正しい姿勢を取り戻すために筋肉に動きを思い出させる

思い出す 女性
思い出してごーらん・・・

筋肉は普段から使っていないと動かせなくなってしまいます

筋肉は使われなくなると動きを忘れてしまうのと、脳からの命令を伝達するはずの経路も閉じてしまいます

なので、悪い姿勢をそのままにしていると、その姿勢が普段の姿勢だと脳が勘違いしてしまいます

使わなくなって動かなくなっている筋肉に再び動き方を思い出させ、動ける状態にする事が最初にやりたい事です

そのため、ストレッチなどによって、動かなくなった筋肉を動くようにすることで、骨の本来の位置が整って無理のない自然な動きを出す事ができます

ストレッチなどで筋肉を伸ばし切ったら、また1〜2時間後に伸ばすと言うことを続けていきましょう

筋肉が伸びた状態が自然な状態であると認識するのには、1日のうち何回も筋肉にこういった刺激を入れていく必要があります

このストレッチに要する時間は1回につき1分程度でも全然OKです

1回の時間よりも、それを毎日1〜2時間おきに続けると言う事が大切なのです

ある程度体がその状態を覚えてきたら頻繁にやる必要がなくなるので、1日1回でもよくなってきます

 「でも私は生まれた頃から体が固い」という人も、本当に柔らかくしようと思っているならば、1日中ストレッチを繰り返せばそれは可能になってきます

新体操の選手が体がめちゃくちゃ柔らかいのは、練習の時間ずっとストレッチをしているからではなく、練習の間の中で頻繁にストレッチをしているからです

練習して少しストレッチ、練習してまた少しストレッチといったように練習の長いスパンの中でストレッチを何回も繰り返しているから柔軟な体をキープする事ができるわけです

一般の人でも、そんな感じで生活の中にストレッチを取り入れていく事が重要で、そうすることで大人になっても子供並みの柔軟性を取り戻す事が可能になっていきます

この章のまとめ

ストレッチは1〜2時間おきにこまめにしよう

まめに伸ばして筋肉に本来の動きを思い出させると、頻繁にストレッチをする必要がなくなる

大人になってもストレッチを繰り返し行う事で、柔軟な体を取り戻す事が可能

まとめ

体は伸ばすところと縮める所がある

全部柔らかければいいと言うわけではない

〇〇が痛いから原因は〇〇と言うように単純ではなく、個人差がある

逆に負傷する可能性がある

反る動きがなくなると、筋肉だけでなくその周りの関節や軟骨や靭帯も固くなる

体を反らせて背骨の柔軟さを取り戻そう

ストレッチは1〜2時間おきにこまめにしよう

まめに伸ばして筋肉に本来の動きを思い出させると、頻繁にストレッチをする必要がなくなる

大人になってもストレッチを繰り返し行う事で、柔軟な体を取り戻す事が可能

今日言いたいことはそれくらい

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筆者のプロフィール

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筆者は国家資格である柔道整復師として身体の不調や痛みの原因を根本治癒させるために今まで数千人の患者さんの治療を行なってきました。そんな中、筋肉やトレーニングだけでなく、栄養や生活習慣の面からも改善しないと根本治癒できないと考え研究を行っています。「運動・休養・栄養」の3つの柱で患者さんの生活の質の向上を考え治療活動中です。海原雄山・北大路魯山人と並ぶ自他ともに認める美食家。本日は食事が多すぎた^^;旅先では食べ過ぎ注意!

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