腰痛の時使う薬の副作用を知ってるかい?

腰痛で病院に行くと大体決まったテンプレがあります
・レントゲンを撮って「骨には異常ありません」と言われる
・痛み止め(飲み薬)を出される
・湿布を出される
大体こんな感じです
そんでもってこの薬・・・
「めっちゃ効いた」という人はあまりいません
それもそのはず
そんな強い薬はいきなり出さないからです
日頃から痛みがよく出ている人というのは頻繁に痛み止めを飲んでいて、どんどん量や効果がきついものに手を出して行っている印象です
当然薬には副作用があります
特に痛み止め関連の薬は、ダラダラ飲んでいると結構やばいっす

なので用法容量を守って正しく使いましょう
今回は腰痛対策で出される「クスリ」の副作用や効果についての解説記事になりますので最後までゆっくりしていってね^^
目次
「プレガバリン」ってなんだ??

「プレガバリン」(一般名)・・・神経の痛みに効くとされる薬
この薬は「帯状疱疹後神経痛」「脊髄損傷後の痛み」「線維筋痛症」などでは臨床試験によって有効性が確認されています
でも、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症で起こる「坐骨神経痛」に効くことはわかっていない
だが、「神経の痛みなら大体効くやろ」という観点から、坐骨神経痛などでも「神経障害性疼痛」という診断名で、脚の痺れや痛みがある患者さんに整形外科で持つ変わるようになったようです
脚が痺れているという症状があっても「画像診断などの検査をしても原因がわからない」ということがしばしば起こります
そうなると、対処療法という軽い気持ちでこの「プレガバリン」(副作用発症率12,5%)を処方されます
ちなみにこの薬の副作用は
・めまい
・眠気
・意識喪失
などの副作用があります
なので、最初は寝る前に1錠(25mg)から始めていき、副作用がなければ少しずつ増やしていきますが、次の日の朝その薬を飲んだ人は「日中起きている間ずっとぼーっとしている」状態になります
副作用の眠気が強く出るのです
この薬をのんだ人は日中居眠りをしてしまって交通事故を起こしてしまうという話もあります
「デュロキセチン」ってなんだ?

プレガバリンと同様に、最近よく目にするのが「デュロキセチン」という薬があります
この薬は抗うつ剤として使われます
腰痛は良くストレスからくる脳の変化で慢性化することがあります
そんなことも最近多いので、この「デュロキセチン」は整形外科でも処方されるようになったのです
腰痛は精神的ストレスが強いと悪化しやすくて、安定剤や抗うつ薬が効くこともありますが、この「デュロキセチン」は不安や焦燥感、パニック発作などの精神症状を引き起こすこともあります
病院でこの薬が処方された場合、ホントに自分は精神的ストレスが原因で腰が痛くなっているのかを考える必要があります
「ロキソプロフェン」は気をつけよう

普段よく使う痛み止めの飲み薬も結構注意が必要です
日本の痛み止めは大体「非ステロイド性消炎鎮痛薬」という種類です
別名「NSAIDs」とも言われています
痛みや炎症を起こす物質を体内で作られるのを抑える作用があり、よく効くので腰痛以外にも、生理痛、頭痛などに使われます
しかし、痛みや炎症というのは血管を広げて血流を良くしてカラダを修復する現象です
なので痛み止めでその働きが抑えられると、血管が収縮してしまい、たくさんの毛細血管が集まってできた腎臓の機能が低下することがあるのです
その中でも特に「ロキソプロフェン」に気をつけましょう
特に高齢者は加齢によって腎機能が衰えていて、腰痛や骨折後にこの薬を飲み続けていると、腎不全や心不全を起こすことがあります
ちなみに「一回この痛み止めで腎機能が低下すると一生元のレベルに戻りませんよ」
ロキソプロフェンは良く効くので使いたい気持ちはわかりますが、飲むとしても1〜2週間までにしましょう
高齢者が飲むならまだ「アセトアミノフェン」にしたほうがいいかもしれません
作用は弱いですが副作用は断然少ない
大体の病院はロキソプロフェンを出しますので、腎機能や心機能が落ちている人は「腎臓が悪い」「心臓が悪い」ことをお医者さんにいっておきましょう
それでもロキソプロフェンを出してくるならその医者はやばいかもしれません・・・
湿布にも副作用があるんだよ

出典「ドラゴンボール」鳥山明
腰が痛くて病院に行くともれなく付いてくるのが「湿布薬」です
中には湿布欲しさに病院に行く人もいるくらい日本人は湿布が好きです
しかし「湿布薬にも副作用があります」
接触性皮膚炎=湿布かぶれです
湿布でかぶれる原因として、湿布の成分に対するアレルギーというのもありますが、もっと単純に「湿布を剥ぐときに皮膚も剥がれてしまうため赤くなる」というのがあります
湿布はかぶれるだけじゃなく「ケトプロフェン」という成分を含むと、「光線過敏症」という薬剤が紫外線と反応して、日焼けのような症状を起こすことがあります
この「ケトプロフェン」は約4週間体内に残ります
なので、忘れた頃に症状が出ることがあります
ほとんどは湿布を貼っているところに症状が出ますが、アレルギー反応により他の部分にも出ることがあります
なので、光線過敏症が起こった人は症状が消えてからも肌に紫外線を当てないで皮膚を守りましょう
ケトプロフェンが体内から消えても紫外線アレルギー体質が残り、数ヶ月経って症状が現れることもあります
まぁ・・・
筆者自身は湿布完全否定派です
湿布で良くなった人はあまりいないので、そこまで無理して湿布を貼らなくてもいいと思っています(個人の感想です)
湿布が苦手なら塗り薬にしよう

湿布って日本ではけっこうメジャーな存在ですが、海外ではあまり使われていません
腰に使う外用薬は塗り薬が主で、ひんやり成分(メントール(ハッカ油))は入っていません
筆者は腰痛治療の外用薬は湿布より塗り薬派です
なぜならかぶれにくいからです
ちなみに日本の湿布は「ひんやりメントール」を使った冷湿布の他に唐辛子の成分である「カプサイシン」を使った温湿布もあります
カプサイシンの成分により皮膚血管が拡張し、ポカポカというよりヒリヒリしますよね
腰痛の人からよくある質問に「湿布は温める湿布と冷やす湿布のどちららいいのか?」というのがあります
腰痛は受傷直後以外は温めて血行を良くしたほうがいいです
実際には、冷たい感じだったりポカポカするから腰痛に効いているわけじゃなく湿布の中に入っている炎症を和らげる成分が効いているのです
湿布には「第一世代」「第二世代」があります
「第一世代」・・・サリチル酸メチルという消炎剤が主成分
「第二世代」・・・インドメタシン、ロキソプロフェン、、ジクロフェナクといったNSAIDsが主成分
サリチル酸メチルには炎症を和らげる作用があるが、炎症や痛みをとる効果は第二世代の湿布が強力です
NSAIDsの成分は血管に入れば副作用を起こすことはあり得ますが、飲むのに比べると皮膚からの吸収は少ないのでほどほどに心配するくらいでいいでしょう
薬局に行ったら「第二世代」の湿布薬だけじゃなく、同じ成分を含む塗り薬も売っているのでかぶれやすい人は塗り薬がいいんじゃないでしょうか?
ちなみに・・・
血流不足な腰痛に第二世代の成分の薬を使うと余計痛くなる可能性もあるので注意です
まとめ
神経の痛みに効く「プレガバリン」は、ふらつきや眠気による転倒や事故などを招く恐れあり
腰痛に使われる抗うつ薬「デュロキセチン」は、不安や焦燥感が出る可能性があるので注意
腎機能が低下している高齢者は、痛み止めの「ロキソプロフェン」で死ぬかもしれないから注意
湿布にも「かぶれ」「光線過敏症」などの副作用があるのであまり使わないほうがいい(筆者は効かないと思ってる)
湿布の冷たい感じや温かい感じは腰の痛みに効いているわけじゃなく、湿布に含まれている薬品の効果であることを知ろう
今日言いたいことはそれくらい
最後まで読んでくれたあなたが大好きです
書いてる人 
広島県の福山で筆者は国家資格である柔道整復師として身体の不調や痛みの原因を根本治癒させるために、今まで数万人の患者さんの治療を行なってきました。そんな中、筋肉やトレーニングだけでなく、栄養や生活習慣の面からも改善しないと根本治癒できないと考え研究を行っています。「運動・休養・栄養」の3つの柱で患者さんの生活の質の向上を考え治療活動中です。海原雄山・北大路魯山人と並ぶ自他ともに認める美食家。
「他人と比較を絶対にしない」とルール作りをして生きると人生は一気に楽になる・・・