楽に歩くにはどうしたらいいのかを考えた
普段歩いている人で、いつも疲労困憊で歩いている人はいませんか?
それはトレーニングになっていると思っているかもしれませんが、単に効率の悪い体の使い方をしているにすぎないのかもしれません
今日はそんなわざわざ疲れる歩き方をしている人のために、「楽に歩く」をテーマに解説していきたいと思いますので最後までお付き合いください
目次
疲れない基本の歩き方とは
みなさんは自分の歩き方を見たことがありますか?
思い出したところで足元に注目してみましょう
かかとから着地していませんか?
それが人間の正しい歩き方だと思っていませんか?
しかし、その歩き方は人体の構造に反しています
したがって、歩くだけで疲れるというわけです
歩く時、ほとんどの人がかかとから着地し、足指のつけ根を折りながら力を入れて、足を前に降り出しています
この動きをすると、足首の角度は、着地して足を振り出す直前、鋭角(90度以下)になっています
足首が鋭角になるということは、歩くたびに脹脛の筋肉が緊張するということです
ふくらはぎの緊張は血流を悪化させ、疲れや痛みの原因になり、パンパンに張っている人が多いです
ウォーキングなどで大股で歩く人は、かかとへの衝撃が強くなり、足首もより鋭角になるため、疲労感はマックスです
つまり、「疲れない歩き方」の基本は
・かかとから着地しない
・大股で歩かない
・骨盤の幅で歩く
・前に踏み出す足は、そっと引き上げて、体の少し前に落とす
・かかとからではなく、足裏全体で着地する
・同時に後ろに残った足を引き上げる(この時足首を伸ばす)
・常に着地している足に体の重心があるようにする(耳、肩、骨盤、着地した足を一直線にする)
・両足のかかとをつけた状態で、両足のつま先をできるだけハの字に開く
・つま先を開いた位置に固定して、両足が平行になるように踵を開く
結構足と足の幅が離れて、ロボみたいな感じになりますが、この横幅が骨盤幅です
普段の歩行よりも左右の足が横に離れているように感じると思いますが、足の骨をまっすぐ動かすには、この骨盤幅が理にかなった横幅なのです
疲れない歩き方のポイントは「かかとから着地しない」「足の指で地面を掴む」です
人類は昔から歩いていましたが、かかとから着地するようになったのは最近の話です
靴を履き、道が整備されて足裏全体で着地しなくても歩ける環境になったからです
デコボコ道で裸足のまんまかかとから着地して歩くことなんてできないことは想像しやすいと思います
足裏全体でしっかりと地面をキャッチしないと、そもそも足が痛いしバランスが取れません
この歩き方をすると、歩幅がいつもより狭くなります
そのため、スピードが出ないように感じるかもしれませんが、スピードアップさせたいときは、歩幅を伸ばすのではなく、一歩一歩のピッチを上げるようにしましょう
楽なヒールでの歩き方
ヒールの高いパンプスを履いている時に骨盤幅で歩くのは、おかしくなるので靴で歩くのとは違った歩き方をしないといけません
・1本の線の上を歩くイメージで
・骨盤を上下に動かして脚を引き上げる(脚をなるべくリラックスさせる)
・親指を体の中心に置くように足をつける(この時、耳、肩、骨盤、足が一直線になるようにする)
・背骨でバランスを取り、頭の位置が変わらないように歩く
ファッションモデルの歩き方はこんな感じで歩いています
少し練習が必要ですね
楽な下り坂の歩き方
上り坂に比べて下り坂を歩くのは、疲れないと思うでしょう?
疲れの違いは心肺機能の話で、筋肉や関節は重力の影響を受けてむしろダメージを受けやすいのです
山登りをした翌日の筋肉痛は、登りではなく下りの歩行によって引き起こされています
また、下り坂を歩く時は「膝を痛めやすい」のはよく聞く話です
ここでは、体にダメージの少ない下り方を紹介します
・骨盤幅で歩く
・骨盤を下げながら爪先から着地するイメージであるく
・前傾姿勢にならないように注意する(体の軸は一直線にする)
骨盤より内側に足をつくと、安定感を失って膝を痛めやすくなります
足の指を猫のように曲げて、地面を確実にキャッチしながら進むとスムーズにいけます
できるだけ、脚の筋肉を使わず、骨盤を動かして下っていくイメージで歩きましょう
楽な階段の上り方
長い階段を登って息を息を切らしていませんか?
大抵の人が太ももの筋肉に負担をかけて階段を登っています
それでは疲れてしまうのは当たり前です
それでは楽な階段の登り方を解説していきますよ
・左右の足が着地する位置を骨盤より外側にする
・足裏全体で着地する
・左右の骨盤を順に引き上げながら暖を上っていく
・同時に背骨をしなやかに曲げて、頭の位置を中心にキープする
このように、「骨盤」と「背骨」を使って上っていくと、太ももなどの脚の筋肉を必要以上に使わなくて済みます
ハイヒールでの歩き方と同じように、骨盤の動きと背骨の動きを連動させリズミカルに登りましょう
脚の筋力だけで階段を登っている人は、骨盤や背骨を固定した動作に慣れてしまっているので、しなやかな動きをマスターしましょう
楽な階段の下り方
階段を下りるときも、上るときと同様に、足を骨盤幅より広くして、つま先から下りるようにします
骨盤の左右を上下させて、骨盤の動きによって足を下ろしていくイメージです
この方法で下りると、上体が安定して、脚の筋肉へのダメージを抑えることができます
足を置く位置が体の中央になってしまうと、下りの場合は状態が不安定になり、転倒の危険性が高まりますので、高齢の人は注意が必要です
階段の下りは楽なように見えますが、平地や階段の上り、さらにジョギングと比べても、階段の下りの方が足に衝撃がかかっているのです
階段を下る際は、上り以上に体へのダメージを警戒する必要がありそうです
まとめ
基本の歩き方は
・骨盤の幅で歩く
・前に踏み出す足は、そっと引き上げて、体の少し前に落とす
・かかとからではなく、足裏全体で着地する
・同時に後ろに残った足を引き上げる(この時足首を伸ばす)
・常に着地している足に体の重心があるようにする(耳、肩、骨盤、着地した足を一直線にする)
ヒールで歩く時は
・1本の線の上を歩くイメージで
・骨盤を上下に動かして脚を引き上げる(脚をなるべくリラックスさせる)
・親指を体の中心に置くように足をつける(この時、耳、肩、骨盤、足が一直線になるようにする)
・背骨でバランスを取り、頭の位置が変わらないように歩く
今日言いたいことはそれくらい
最後まで読んでくれたあなたが大好きです
筆者のプロフィール
筆者は国家資格である柔道整復師として身体の不調や痛みの原因を根本治癒させるために今まで数千人の患者さんの治療を行なってきました。そんな中、筋肉やトレーニングだけでなく、栄養や生活習慣の面からも改善しないと根本治癒できないと考え研究を行っています。「運動・休養・栄養」の3つの柱で患者さんの生活の質の向上を考え治療活動中です。海原雄山・北大路魯山人と並ぶ自他ともに認める美食家。人間の意思は弱い!行動を変えたいなら環境を変えよ^^
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