痩せてても危ない!?太ってても危ない!糖尿病の予防と治療

出典「修羅の門」川原正敏
つい最近また知ってる男が糖尿の門をくぐりました・・・
ずっと前から言ってたのにぃ・・・
ほんとに私の周囲の人たちはブログのネタを供給してくれます^^
令和になった今では「糖尿病」っていうのは全くもって珍しい者ではなくなってきました
そして、糖尿病と聞いて「私は痩せてるから大丈夫🎵」なんて思っているそこのあなた!!
甘すぎるよ(糖尿だけにね^^)
今日はそんな世にも恐ろしい糖尿病について、放置するとどうなるのか?糖尿病にならないためには何をすべきかの「正解」を記しておいたので最後まで心して刮目せよ!
それじゃ今回も「いくぞ!」

目次
- 「糖尿病」という病気は存在しない?驚きの定義と分類
- なぜ日本人は痩せていても糖尿病になるのか?(インスリンの秘密)
- 【図解】「異所性脂肪」が引き起こすサイレントキラーの恐怖
- 放置厳禁!「神経・目・腎臓」を襲う合併症と足の切断リスク
- 今日からできる予防法:食事(タンパク質)と運動の新しい常識
- 医療の最前線:最新の治療薬(GLP-1等)とウェアラブルデバイス
- まとめ:自分の体質を知り、早期検査で未来を守る
「糖尿病」という病気は存在しない?驚きの定義と分類

出典「鬼滅の刃」吾峠呼世晴
さて、あなたは糖尿病と聞くとどんな想像をしますか?
私たちは「糖尿病」と聞くと、一つの決まった病気だと思い込みがちです
しかし、専門的な視点では「糖尿病という名前の単一の病気」は存在しないという、衝撃的な事実からお話ししなければなりません
正確には、糖尿病とは「慢性の高血糖状態を引き起こす代謝症候群」の総称です
つまり、原因が何であれ、結果として血糖値が基準より高ければすべて「糖尿病」という箱にまとめられてしまうのです

学会の分類では、大きく分けて「1型」「2型」「その他」「妊娠糖尿病」の4つがあります
- 1型糖尿病は、自己免疫などの異常で、インスリンを作る細胞自体が壊れてしまうものです
- 2型糖尿病は、日本人の患者の約9割以上を占める最も一般的なタイプで、遺伝的な体質に生活習慣が重なって発症します(これがみんなの想像するやつね)
- その他には、遺伝子の異常、膵臓や肝臓の病気、あるいは薬の副作用によって血糖値が上がるケースが含まれます
興味深いのは、現場の医師が行う診断のプロセスです
まず「1型(自己免疫の異常)」ではないかを確認し、次に「特定の明らかな原因(膵臓の病気や薬剤など)」がないかを調べます
それ以外の「よく分からないけれど血糖値が高い大勢」が、ひとくくりに「2型」と診断されているのが実情なのです
こちらの「Aさん・Bさん・Cさん」の例が非常に分かりやすいです
- Aさん: 体質の要素が大きく、少し生活習慣が乱れただけで発症する
- Bさん: 体質的には強いが、過度な暴飲暴食や肥満によって無理やり発症する
- Cさん: 普通の生活をしているのに、加齢や体質によって発症してしまう
このように、背景が全く異なる人々が「2型糖尿病」という一つの言葉で語られているため、「自分は太っていないから関係ない」「不摂生していないから大丈夫」という油断が生まれてしまうのです
ここでは糖尿病の正体は、人それぞれの背景を持つ「エネルギー代謝のトラブル」であることを理解しましょう
なぜ日本人は痩せていても糖尿病になるのか?(インスリンの秘密)

出典「セクシーコマンドー外伝すごいよマサルさん」うすた京介
AIに「糖尿病の日本人男性」を描かせると、多くの場合「ふくよかな男性」が生成されます

出典「幽遊白書」冨樫義博
しかし、これは日本における現実とは大きくかけ離れています
実際、日本人の糖尿病患者の平均BMIは約25前後であり、欧米の患者(BMI 30〜32以上)に比べると、驚くほど「痩せている」人が多いのが特徴です
その理由は、日本人が持つ「インスリン分泌能力の低さ」にあります
インスリンは血液中の糖分を細胞に取り込ませる「鍵」の役割を果たす唯一のホルモンですが、東アジア人は遺伝的にこのインスリンを出す力が欧米人の半分程度しかありません

- 欧米人の場合: かなり太って脂肪が増えても、膵臓が頑張って大量のインスリンを出すことで血糖値を抑え込むことができます
- 日本人の場合: 膵臓の余力がもともと少ないため、少し太ったり、筋肉が落ちたりしただけで、すぐにインスリンが足りなくなり血糖値が上昇してしまいます
ここで「GDPと痩せている女性の比率」という興味深いデータがあります
日本はイタリアやイギリスと同等の豊かな国でありながら、痩せている女性の割合はウガンダやケニアといった途上国と同じレベルにあるという、世界でも稀な「痩せすぎ大国」です
「痩せているから健康」というのは、糖尿病に関しては大きな誤解です
むしろ、痩せていることで筋肉量が少なく、糖を消費する「ゴミ箱(糖の受け皿)」が小さい人ほど、少しの食事で血糖値が跳ね上がる「食後高血糖」のリスクを抱えています
これが、日本において「痩せ型の糖尿病」が非常に多いメカニズムなのです

さらに、東アジア人は少しBMIが増えるだけで糖尿病のリスクが急激に高まるという研究結果もあり、「見た目で判断できない」のが日本人の糖尿病の怖さと言えます
【図解解説】「異所性脂肪」が引き起こすサイレントキラーの恐怖

「太っていないのに糖尿病になる人」の体の中で、一体何が起きているのでしょうか
その鍵を握るのが「異所性脂肪(いしょせいしぼう)」です
これは、本来つくべきではない場所、つまり「肝臓」や「筋肉の中」に入り込んでしまう脂肪のことです
私たちの体において、食事から摂った糖分を最も多く消費してくれるのは「筋肉」です
筋肉は糖をエネルギーとして吸い込む巨大な「受け皿」のような役割を果たしています
しかし、運動不足や加齢によって筋肉に「サシ(脂肪)」が入ってしまうと、インスリンという鍵があっても糖をうまく取り込めなくなる「インスリン抵抗性」という状態に陥ります
糖を取り込めなくなった筋肉の代わりに、余った糖を引き受けるのが「肝臓」です
異所性脂肪についてはこちらにも記載しているよ^^
肝臓が糖を脂肪として溜め込みすぎると「脂肪肝」になります
研究データでは、「肥満がなくても脂肪肝がある人」は、肥満がない正常な人に比べて糖尿病の発症リスクが大幅に高いことが示されています
このエネルギーの渋滞が、以下のような負の連鎖を生みます
- 筋肉が糖を拒否する(筋肉内のサシが原因)
- 余った糖が肝臓へ流れ、脂肪肝になる
- 肝臓も限界を迎え、処理しきれなくなった糖が血液中に溢れ出す
- 血管が糖でボロボロになり、糖尿病が進行する
特に、京都や東京などの都市部に住む男性や福岡の女性に「痩せ」が多いというデータがありますが、これらの地域で筋肉量が少なく、見た目はスリムでも中身が「脂肪肝」や「筋肉内の脂肪」だらけという人が増えていることが危惧されています(港区女子か・・・)
糖尿病予防のステージは、今や「内臓脂肪を減らす」ことから、この「異所性脂肪を溜めない筋肉を作る」ことへと移っているのです
放置厳禁!「神経・目・腎臓」を襲う合併症と足の切断リスク

糖尿病の本当の恐怖はその「痛みのなさ」にあります
血糖値が高いだけでは痛みも痒みもありません
しかし、その裏で血管は確実に砂糖漬けになり、ボロボロになっていきます
糖尿病の三大合併症は、頭文字をとって「し・め・じ」と呼ばれます
- 「し」:神経障害 最も早く現れる症状です。手足がビリビリしびれる、あるいは感覚が全くなくなります。自律神経がやられると、ひどい立ちくらみや下痢に悩まされるようになります。一度壊れた神経は、元の健康な状態に戻すのが非常に困難です。
- 「め」:網膜症(目) 目の奥にある毛細血管が破れます。恐ろしいのは、視界の中央に関係ない部分で出血していても自覚症状が全くないことです。ある日突然、大きな出血が起きて「昨日まで見えていたのに今日は真っ暗」という突然の失明に襲われます。
- 「じ」:腎臓病 血液のゴミを濾過する腎臓が動かなくなります。これも末期まで症状が出ません。「おしっこが出ているから大丈夫」は間違いです。足がパンパンに浮腫んで病院に駆け込んだ時には、即「人工透析」が必要な状態だった、というケースが日常的に起きています。
さらに怖いのが「足の壊疽(えそ)」です
神経が麻痺しているため、靴の中に釘が入っていても気づかず歩き続け、傷口が化膿して足が腐っても痛みを感じません
「足から変な臭いがする」と家族に言われて初めて気づき、足を切断せざるを得なくなるのです

出典「HUNTER×HUNTER」冨樫義博
世界では30秒に1本の割合で、糖尿病による足の切断が行われています(30秒に1本の足切断というデータは、WHO(世界保健機関)などの報告にある事実です)
また、糖尿病患者の半分は、心筋梗塞を起こしても「胸が痛くない(無痛性心筋梗塞)」と言われています
気づかないうちに心臓や脳の血管が詰まり、突然死のリスクと隣り合わせになる
これが糖尿病の「不都合な真実」です
しかし、早期に見つけて治療を始めれば、これらの多くは防ぐことが可能なのです
今日からできる予防法:食事(タンパク質)と運動の新しい常識

今日はこれだけ覚えておけば大丈夫
糖尿病を予防し、体質を改善するために私たちが今日からできることは、単なる「ダイエット」ではなく、「筋肉の質と量を管理すること」です
食事:朝のタンパク質が未来を変える
「バランスの良い食事」の中でも、特に強調されているのがタンパク質の摂り方です
筋肉を作るには血中のアミノ酸濃度を一定以上に保つ必要がありますが、高齢になるほどこの「筋肉を作るスイッチ」が入るための閾値が高くなります
若者と同じ量を食べても筋肉になりにくいのです
特に日本人は朝食がパンとコーヒーだけ、あるいはお米と味噌汁だけといった「タンパク質不足」になりがちです
朝・昼・夕の3食で、それぞれしっかり20g以上のタンパク質(卵、納豆、魚、肉など)を摂ることが、筋肉の分解を防ぐために不可欠です
タンパク質を含む食事ができないって人はホエイプロテインを摂取することをお勧めいたします・・・と昔から死ぬほど言ってきています
運動:「運動は薬である(EIM)」
ここで名言「運動は薬である」
運動は、単にカロリーを消費する手段ではありません
遺伝的な「血糖値の上がりやすさ」という体質そのものを書き換える力を持っています
- 歩く: 毎日8,000歩を目指したいですが、無理なら6,000歩でも、週に数回でも「やらないよりはるかにマシ」です
- 筋トレ: 週2〜3回の筋トレは、糖の受け皿である筋肉を活性化し、インスリンの効きを良くします
- 座る時間を減らす: デスクワーク中心の人は、30分に一度立ち上がるだけでも代謝が変わります
「犬を飼うこと」が心血管疾患の予防に役立つというエビデンスもあります(筆者はネコが好き)
犬の散歩は、本人に「運動している」という自覚をさせずに、毎日強制的に外へ連れ出し、さらには地域コミュニティとの会話を生みます
こうした「自然と体が動いてしまう仕組み」や「インセンティブ(ご褒美)」を生活の中に組み込むことが、長続きする予防の秘訣です
筆者は断然筋トレをお勧めしますけどね
中田英寿氏が今だに毎朝ハードトレーニングする理由が超共感(該当箇所は52分ごろから)
1. 飲食の楽しみを我慢ではなく努力によって広げる (食うなら動け)
2. 頭を鍛える(頭のリミッターを外す)
3. 意思の力を確認する
できる人はやっぱり筋トレしてますよ
医療の最前線:最新の治療薬(GLP-1等)とウェアラブルデバイス
現代の糖尿病治療は、ここ10年で「革命」と言えるほどの進化を遂げています
かつては「ただ血糖値を下げるだけ」だった薬が、今では「寿命を延ばし、他の病気まで防ぐ」ものへと変わっています
だからって糖尿病に気軽になっていいって言ってないですよ?
あくまでも治療薬でこんなんがあるってだけです
なので糖尿病になったのに筋トレをしないでのうのうと生きないようにしてください
驚異の新薬:SGLT2阻害薬とGLP-1
- SGLT2阻害薬: 血液中の余分な糖を「尿と一緒に捨ててしまう」というユニークな薬です。最近では、糖尿病でない人の慢性心不全や腎不全の治療薬としても承認されるほど、心臓や腎臓を守る力が強いことが証明されました。
- GLP-1受容体作動薬: 脳に作用して食欲を抑え、胃の動きをゆっくりにする薬です。体重減少効果が非常に高く、肥満症の治療薬としても注目されています。さらには、アルコール依存やニコチン依存の改善に役立つ可能性まで研究されています。
テクノロジー:自分の血糖値を24時間「見える化」
最新のウェアラブルデバイス「CGM(持続血糖測定器)」の普及も大きなトピックです
500円玉程度のセンサーを腕に貼るだけで、スマートフォンで24時間の血糖変動がグラフで確認できます
「何を食べると自分の血糖値が急上昇するのか(例えば、お蕎麦でも十割蕎麦なら大丈夫か等)」を個人レベルで特定できるようになりました
海外では、このデータと連動して「今、インスリンを何単位打つべきか」をAIが教えてくれるアプリや、自動でインスリンを注入するポンプも実用化されています
日本の医療現場ではまだ「データが電子カルテと繋がらない」といったDX(デジタルトランスフォーメーション)の課題もありますが、テクノロジーを賢く使うことで、かつてのような「厳しい制限だらけの生活」をしなくても、スマートに数値を管理できる時代が来ています
最新の医療は「我慢」ではなく「データに基づいた賢い選択」を助けてくれる強力な味方なのです
だからと言って手軽に糖尿病になったらダメですけどね(2回目)
まとめ:自分の体質を知り、早期検査で未来を守る
糖尿病は、放置すれば人生の質を著しく下げる恐ろしい病気ですが、早く気づいて正しく対処すれば、決して恐れる必要はありません
だからと言って手軽に糖尿病になったらダメですけどね(3回目)
大切なのは、以下の3点に集約されます
- 「自分は大丈夫」という勘違いを捨てる: 痩せていても、普通の生活をしていても、日本人の体質的には誰でもリスクがあります
- 定期的な検査、特に「75g経口糖負荷試験」を受ける: 空腹時の採血だけでは見抜けない「隠れ糖尿病」を見つけることが、最大の予防です
- 筋肉を維持する生活習慣: 朝のタンパク質と、ちょこっと運動!これが最強の防衛策です
医療は「悪くなってから行く場所」ではなく、テクノロジーや薬を駆使して「最高のコンディションを維持するためのツール」です
自分の体のデータを把握し、賢く最新医療を取り入れて、健康な未来を自分自身でデザインしていきましょう
💡 この記事が役に立ったら、SNSでシェアして周りの大切な人にも「痩せ型糖尿病」のリスクを教えてあげてくださいね!
That’s all I want to say today
I love you for reading till the end
それじゃ・・・

書いてる人

著者近影
広島県の福山で筆者は国家資格である柔道整復師として身体の不調や痛みの原因を根本治癒させるために、今まで数万人の患者さんの治療を行なってきました。そんな中、筋肉やトレーニングだけでなく、栄養や生活習慣の面からも改善しないと根本治癒できないと考え研究を行っています。「運動・休養・栄養」の3つの柱で患者さんの生活の質の向上を考え治療活動中です。海原雄山・北大路魯山人と並ぶ自他ともに認める美食家。
もっと馬鹿になるといい。先のことを考えたら、どんな人も不安で動けなくなる。中途半端に賢くなって臆病になって動かないで腐ってしまうなら、馬鹿な方が前に進めて飛び込めて輝けるもの・・・












いい記事だ!
いつも丁寧に分かりやすく書いていただきありがとうございます。大人になると学ぶ機会が減って…勿体ないですよね。毎回新たな発見があって私もそれやってみよう!ってなります!