頭痛を考える「頭痛の特徴と対策編」
今回は前回の頭痛記事の続きですよ
前回の記事をまだ読んでいないという人はこちらの記事も読んでみるとより一層内容が入ってくると思います
とにかく対策や詳細を早く知りたいという人は早速今回の記事を読むことをお勧めします
今回はなかなかのボリュームなのですが、最後までお付き合いしてもらえると幸いです
それじゃ今回も「いくぞ!」
目次
緊張型頭痛
治療をしているとよく聞く頭痛のタイプがこの「緊張型頭痛」です
日本には3000万人いるとさえいわれているのがコイツです
一般的にはやっぱり「肩こり」が原因で、後頭部が重くなるのが特徴的です
なので、ほとんどの原因が肩こりが原因だったりする
どんな人がなるの?
現代人の肩こりの原因がやっぱり「長時間のスマホ」です
スマホ首とかいう単語もできちゃってるくらいよくみる光景ですよね
その他には、猫背や脚を組むといったよくない姿勢は大体緊張型頭痛につながってきます
筆者の大嫌いなマスクやメガネなどで側頭筋が固まり、眼精疲労の影響で眼輪筋も固くなります
頭蓋骨を包む筋肉は連動していて、それらの凝りが首へとつながります
その他には、カラダのストレスだけじゃなく、精神的ストレスで首や肩に力が入った場合も、筋肉や神経に緊張がかかり固くなってしまいます
首や側頭部の筋肉が固まると血管が圧迫されて血流が悪くなり、痛み物質や疲労物質が出てしまい、結果的に「緊張型頭痛」を引き起こすというわけです
緊張型頭痛にやりやすい人は以下の通り
- 猫背
- ストレスが多い
- なで肩、柳腰(細い腰)
なんでなるのか?
筋肉の凝りで血流が悪くなる
↓
血管の収縮
↓
痛み成分が増加する
↓
頭痛発生
チェックリスト
- 頭全体が重く圧迫感がある
- 1週間ほど痛みが続くこともあるけどそのうち消える
- じっとしているより動くほうが楽
- 風呂や飲酒で楽になることが多い
- 仕事はできるくらいの痛さ
- 姿勢が悪いといわれがち
- 休日は運動もせずダラダラしている
- パソコン仕事がメイン
- ドラマや動画をよくみる
- 吐き気などはない
対策方法
さて、気になる対策方法ですが・・・
この「緊張型頭痛」は後頭部を中心に、側頭部や首にかけて締め付けられる感覚の痛みが起きます
血流の停滞が痛みの元になっているので、体を動かすと楽になるのが特徴です
じゃあ・・・
運動しましょう^^
あとは、首や肩を温めて筋肉の緊張をほぐすと即効性があります
そのほかには入浴などもいいですね
一番の頭痛予防方法は、普段からいい姿勢を心がけるということです
日中はこまめにストレッチやマッサージを行い、カラダが固くならないようにしておきましょう
趣味の活動など、心理的ストレス解消にも気を使っておくことも重要です
あとは、枕で首に負担をかけないように枕の見直しをするというのも効果的です
この「緊張型頭痛」に関しては、運動不足、睡眠不足、栄養不足などなど・・・生活習慣の見直しでだいたいは快方に向かうので自堕落な生活や過度に緊張しまくる生活をやめるといいですよ
片頭痛
続きまして「片頭痛」です
こちらは先ほどの「緊張型頭痛」の次に多いやつで、日本には1000万人くらいいるといわれていて、発症者の男女比率は1対4で圧倒的に女性が多いです
女性が多いからといって片頭痛だと思わずに、先ほど紹介した「緊張型頭痛」の対処方法をしてしまうと逆に痛みが悪化してしまうので注意が必要なやつです
この「片頭痛」の見極めるポイントは階段の上り下りやお辞儀をするだけで痛むなど「動くと痛い」というところです
また、頭痛が起こる前兆や予兆を感じる人が多いのも特徴です
どんな人がなるの?
原因は・・・
いろいろあります
- ストレス
- ストレスからの解放
- 天気
- 不規則な食事
- 特定の飲食物
- 寝不足or寝過ぎ
などなど
発症する条件はその時々で違う上に、複数重なって痛みが起こることもあります
頭痛の原因が三叉神経や自律神経を乱すと、その興奮を鎮めようと、脳内のセロトニンを消費していきます
その結果・・・CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)という物質が増えて、脳の血管が拡張して炎症が起きて頭痛が起こるのです
ここでは、繊細な性格や人に触られるのが苦手な人、母親が頭痛持ちの人がこの「片頭痛」を起こしやすいと覚えておいてください
なんでなるのか?
自律神経乱れる
↓
セロトニン低下・CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)濃度上昇
↓
脳の血管が拡張して周囲に炎症が起こる
↓
頭痛発生
チェックリスト
- 薬を使わないと4時間〜3日間痛みが続く
- 家族に頭痛持ちがいる
- 頭痛のときは安静にしたいし寝込むこともある
- 吐き気や嘔吐があることもある
- 頭痛の1時間程度前に視界が乱れてどんどんひどくなる
- 頭を下にしたり、階段の上り下りでズキズキする
- コーヒー飲んだら痛みが少し落ち着く
片頭痛の引き金となる物質たち
- 台風
- 赤ワイン
- 満員電車
- 飛行機移動
- ナッツ
- カラオケ
- 寝不足や寝過ぎ
- チーズ
- 強いストレス(日光や音など)
- 強い香水
- 激辛料理
- ストレスからの解放
片頭痛の予兆
- キラキラしたり、ギザギザした光のようなものが見える(スピではない)
- めまいがする
- 眠気やだるさを感じる
- 生あくびが出る
- 首筋や肩が張ってる
対策方法
結論としては緊張性型頭痛と真逆の対処法で偏頭痛の対処法は「安静&冷やす」です
片頭痛の痛みは脈打つ痛み・・・
どきゅーんずきゅーん胸撃つーーまなざしはかなりー!!(DA PUMPのごきげんだぜより抜粋)
こんな感じの痛みだが、ごきげんにはなれないのが正直なところです
片頭痛って脈打つような痛みを感じる人が多く、吐き気を伴ったり、寝込むほど重症になる人も結構います
体を動かすと血行が良くなり、さらに血管が各区長して痛みがひどくなります
応急処置は、首にある頸動脈を一気に冷やして血管を鎮めることです
出先でできる簡単な方法は缶コーヒーを2本買って首を冷やしてその後そのコーヒーを飲むという方法
コーヒーのカフェインの作用によって血管の収縮作用も期待できるのでおすすめです
冷やすときに注意したいのが、「首の後ろまで冷やさないこと」です
片頭痛と緊張型頭痛を併発している人も結構いるので、そんな人が首の後ろまで冷やすと肩こりの悪化で、片頭痛が治ったのに緊張型頭痛を引き起こすということもあります
同時に怒る人でも2つの頭痛が同時に起こるということはないので、今どちらの頭痛なのか?を見極めて適切な判断をしていきたいものです
群発頭痛
3大頭痛の一つ、群発頭痛・・・
日本では50万人ほどと少ないながらも、20〜30代の男性に多く見られるのが特徴で、その痛みはもうどうにもならないくらい痛いといわれています(筆者は頭痛全くないからわからんけど)
1年のうち一定期間中、連日一定の時間に現れる激しい痛みが、15分〜3時間ほど続くのが特徴です
眼球の奥裏側や、眼球の周囲に激痛が走り、その痛みが側頭部、下顎、歯に広がることがあります
とにかく痛いので何もできないという
なんでなるのか?
なんでなるんだろうか?
基本的には原因不明なのですが・・・
最近では過度に拡張したない頸動脈と交感神経が頸動脈管という骨管内で「激突」する「頸動脈管説」が有力視されています
市販の薬は効かないので、群発的に激烈な痛みが起こるという自覚があるなら専門医に相談しましょう
チェックリスト
- 薬を服用しないと15分〜3時間痛みが続く
- 片側の目がえぐられるように激しく痛かったり、顔や歯も痛い
- 痛すぎてじっとしてらんない上に動いたとて楽にもならん(地獄)
- 少量の飲酒で頭痛がスタート
- 年間決まった1〜2ヶ月だけ起きる
- 頭痛と同じ側に涙、目の充血、鼻水、鼻詰まり、まぶたのむくみあり
後頭神経痛
後頭神経痛は、正確には、末梢神経のダメージによる神経痛です
なんでなるのか?
この「後頭神経痛」が起こる原因は姿勢の悪さです
後頭神経は頭を支える頚部の筋肉の間から皮膚の表面側に出ていて、周囲の筋肉による圧迫を受けやすい部位なのです
首こりや肩こりのひどい人は後頭神経を圧迫しやすいです
ピリッとする一瞬の痛みがあるものから、後頭部が枕に触れるだけで辛く、寝れないという人もいるような重症な人もいます
神経痛なので、普通の頭痛薬じゃ効果はありません
応急処置は、痛みや神経痛の元を短時間冷やすか、湿布を貼る
後頭神経痛の患者で整骨院の治療としては筆者は鍼灸治療を勧めます
一番の対策は日頃から正しい姿勢を心がけて、首の凝りを放置しないというのが重要です
チェックリスト
- 頭痛は一瞬で長くて1分くらい
- 片側だけ痛む
- 一回痛むと1週間程度続く
- 頭皮がピリッと痛み、市販薬が効かない
- 常に肩こりに悩まされていて、緊張型頭痛といわれる
- パソコン作業や下を向いての作業が多い
- 髪に触るだけでピリピリしたり、運動やマッサージで消えない
薬物による頭痛
最近じゃ薬もお手軽に手に入るような時代になってきましたね
そんでもって、痛くなったらすぐに飲むっていう人も結構いると思います
中にはたくさん飲んでオーバードーズするっていう人もいますねぇ・・・
そんな超お手軽な市販薬ですが、過剰摂取で頭痛がなかなか治らないっていう人もいます
大体の人が、全然効かないからって1種類以上の頭痛治療薬を3ヶ月続けて乱用することにより、1ヶ月に15日以上、片頭痛と緊張型頭痛が混ざった変な頭痛になります
なんでなるのか?
脳の中には痛みをコントロールする場所があります
鎮痛薬を飲み過ぎるとこいつが痛みに過剰反応します
普段ならスルーする小さい痛みも・・・めっちゃ痛いと勘違いして頭痛を起こしてしまいます
痛いからまた薬を飲んでしまう
また脳が過剰反応して痛みが出る・・・
この繰り返しでどんどん薬の量が増えていくということです
痛み止め飲みすぎちゃってるかも??っていう人は以下のチェックリストを参考にしてみて、当てはまる項目が多いなら病院へ今すぐゴーしてください
チェックリスト
- 明け方から起床時にかけて痛いことが多い
- 「軽い頭痛」「重い頭痛」など薬を飲む順序を決めている
- 大事な仕事の前など、痛くなくても予防的に鎮痛薬を飲む
- 昔ながらの頭痛持ち
- 締め付けられるような痛みや頭重感がある
- 痛い部位が日によってまちまち
- 最近鎮痛薬の効き目が弱くなってきたが飲むと安心する
当てはまる項目が多いなら医者へゴー
痛み止めって一口にいうが・・・
痛み止めってみんな軽々しくいうけれど・・・
市販薬の痛み止めでポイントとなるのは「効き目」です
市販薬で一番効果が高く、かつ胃腸への影響が少ないとされる成分はロキソプロフェンやイブプロフェンです
アセトアミノフェンは、効き目は穏やかですが、「即効性」に定評があります
イソプロピルアンチピリンの鎮痛効果は中くらいといわれています
市販薬で注意が必要なのは、成分を掛け合わせることで効き目を増強させる手法が採用されていることが多いところ
効き目があるのですが、副作用として依存性を高める危険性も見受けられます
医師が処方する鎮痛薬は単純鎮痛薬と呼ばれ、有効成分が1種類というのが多いです
よく整形外科などで痛み止めをもらって飲んでもあまり効いていないのは、お医者さんが依存性を危惧して単純鎮痛薬を処方しているからだからだと思います
有効成分は1種類で、1ヶ月に14日まで服用していいですが、市販薬に多い複合鎮痛薬(有効成分が2種類以上配合)は、月に10日以上服用すると薬物乱用による頭痛が現れる可能性が高いです
薬を使うときはぜひとも宮沢静虎の「クスリはリスク」を思い出しましょう
すぐ病院へ行くやつはこれ
またいつもの頭痛か・・・
そう思ってほっといたらとんでもないことになったりすることもあります
頭痛には大きな病気の兆候や、危険な病気の症状である場合があります
クモ膜下出血や脳腫瘍、脳動脈解離などが代表的です
特に50歳以上の人が注意しないといけないのが「くも膜下出血」です
今まで頭痛とは無縁の生活を送っていたのに、50越えたあたりから急に頭痛が増えてきたなぁ・・・と思ったらちょっと気をつけないといけないです
くも膜下出血の特徴的な症状は「金属バットで後頭部を殴られたような痛み」があることです
国家試験の4択でもバットで殴られる痛み=くも膜下出血というくらい特徴的な痛みです
ついでにいうと、嘔吐や痙攣が伴うともうほぼ確定です
稀に軽い頭痛で済んだり、嘔吐や痙攣がない場合でも注意が必要で、次に血管が破裂したらやばいです
なので、軽症でもまぁまぁな頭痛が出た後2〜3週間頭痛が続くようなら病院へ行ったほうがいいでしょう
脳腫瘍は鈍い痛みが徐々に悪化していくのが特徴です
また、首への無理な圧迫やマッサージなどの物理攻撃でも起こるのが脳動脈解離です
どの症状も、今まで経験したことない痛みや高熱や吐き気を伴う、直近1ヶ月以内の間に悪化していく傾向があるなら早く病院に行ったほうがいいやつです
くも膜下出血・・・金属バットで殴れるような頭の痛み、嘔吐痙攣などがでる
脳腫瘍・・・鈍い痛みが徐々に悪化していく
脳動脈解離・・・後頭部の痛み、首への無理な圧迫やマッサージなどでも起こる
まとめ
緊張型頭痛は日本人の中で一番多い頭痛
悪い姿勢から起こることが多く、対処法は運動や良い姿勢を作る、温めたりするなどごく当たり前なことをするだけ
片頭痛は繊細な性格や母親が頭痛持ちなど遺伝する傾向にある
自律神経の乱れなどが原因で、いろんな刺激で誘発されるので生活習慣を整えて適度な運動と適度な食事と睡眠を見直しましょう
対策法は緊張型頭痛と逆の方法で安静にして頸動脈を冷やすなどの処置が必要となる
コーヒーなどを飲んだら血管収縮作用により落ち着くこともある
群発頭痛は原因不明の頭痛だが、最近では頚動脈関節が支配的
どうしようもなく痛いし市販薬は効かないので専門医をすぐに受診しましょう
後頭神経痛は首の凝りが後頭部の神経を圧迫して起こる
神経痛なので通常の頭痛薬じゃ効かないので、筋肉をゆるめたり日頃から首に負担のかからない良い姿勢をとるなどの対策が必要
手軽に手に入る市販薬は成分を掛け合わせることで効果を増幅させているのが多いので、副作用として依存性を高める危険性がある
故に調子にのって飲みすぎたらダメ
お医者さんの痛み止めがあまり効かないのは、複合鎮痛薬じゃなく単純鎮痛薬で有効成分が1種類だけで効果と依存性が低いから
命に関わる頭痛があるので激しすぎる痛みはすぐ病院へ
くも膜下出血・・・金属バットで殴れるような頭の痛み、嘔吐痙攣などがでる
脳腫瘍・・・鈍い痛みが徐々に悪化していく
脳動脈解離・・・後頭部の痛み、首への無理な圧迫やマッサージなどでも起こる
That’s all I want to say today
I love you for reading till the end
それじゃ・・・
書いてる人
著者近影
広島県の福山で筆者は国家資格である天才柔道整復師として身体の不調や痛みの原因を根本治癒させるために、今まで数万人の患者さんの治療を行なってきました。そんな中、筋肉やトレーニングだけでなく、栄養や生活習慣の面からも改善しないと根本治癒できないと考え研究を行っています。「運動・休養・栄養」の3つの柱で患者さんの生活の質の向上を考え治療活動中です。海原雄山・北大路魯山人と並ぶ自他ともに認める天才美食家。
「もう無理」と思ったらやめるべきで、「めんどくさい」と思ったら続けるべき・・・