足裏からわかる腰痛診断と解決法
足裏からわかるって・・・
とうとうスピリチュアルの領域に入っていきやがったか??
そう思ってしまうような内容ですね^^;
しかし、スピスピ大好きな人には大変申し訳ありませんが、今日はそういったスピスピした内容では全くありません
足の状態をよく観察して腰痛の原因を突き止めるという感じの内容なので、スピ関係の方はここでこの記事を読むのをやめてください
逆に、腰痛や足の痛みに悩まされている人は参考になると思うので最後まで堪能していってください
それじゃ今回も「いくぞ!」

目次
足が原因で腰痛になってるかも

腰痛と聞くと腰自体に原因があると思いがちです
しかし、腰痛は腰だけに原因があるとは限らないことも結構あります
腰痛予防や改善には立っている時や歩いている時の土台となる「足」や「靴」が結構重要だったりします(座っている時は骨盤ね)
足に痛みなんてないよ
そんな人でも「扁平足」「外反母趾」なんて人は結構たくさんいます
足はなんとなく痛いんだけど・・・
これが当たり前になってしまっている人もちらほらみられます
- 歩いていて足が痛い
- 窮屈な靴で歩いている
そんな人は、日々繰り返されるさまざまな圧力から足の骨や関節に変形が現れてきます
そうなってくると、歩く時の衝撃を吸収できなくなって腰に影響が出てくるのです
足の構造を簡単におさらい

- 内側縦アーチ・・・親指(母趾)から踵をつなぎ、土踏まずを作る
- 外側縦アーチ・・・小指(小趾)から踵にかかるやつ
- 横アーチ・・・親指(母趾)から小指(小趾)の根本にかかるやつ
足はこれら縦と横の3つのアーチによって体重を支え、地面からの衝撃を吸収しています
足裏は接地面が狭いくせに歩いたり立ったりするときには全体重がかかります
とくに足部の3つのアーチの視点となる「母趾球」「小趾球」「かかと」の3点での支持が重要です
足部のアーチが崩れたまま立ったり歩いたりしていると、足裏から伝わる衝撃が、膝や股関節に直接伝わって、全身に偏った力がかかります
これが腰痛の原因になったりするのです
腰が痛い人でなかなか治らない人で、足や靴の裏の減り方を診てみると・・・
なんか変な感じになっている人が多いです
筆者の感想ですが、大体足になんらかの問題を抱えているということが多いなという印象です
そりゃ人間は足を地面について体を支えてるのだから当然でしょう(ヤナックみたいに宙に浮いているなら話は別だが)
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足裏のタコでわかること

足のアーチの崩れっていわれても・・・
わかるわけがない!!
シロートだからよ!!

そんなシロートの人でもわかりやすいのが今回の目玉である「タコ」「ウオノメ」です
ちなみに「タコ」「ウオノメ」の説明を少々
- タコ・・・皮膚に繰り返し圧力や摩擦が加わることで、そこを保護するために皮膚が熱くなった状態
- ウオノメ・・・皮膚が厚くなった中心に芯があるもの
どちらもできる仕組み自体は同じものです
アーチ構造が適切に機能していて足裏にかかる体重がいい感じに分散されていたら、足裏にタコやウオノメはできないのです
これらができる場所によってどこに問題があるかがシロートにもなんとなくわかるので改善策を考えていきましょう
前足部の真ん中にタコができる

足の前のことを「前足部」というと少しプロっぽくなります
この前足部の真ん中のタコは横アーチが崩れて、足が幅広になっていることが多いです
これは「開帳足」と呼ばれ痛みがないことが多いですが、いろいろな足のトラブルの原因になります
足が幅広になっているので、靴のなかで母趾が押しつぶされて変形して、外側に曲がった状態を「外反母趾」と言います
同じ幅広が原因で、小趾が圧迫される場合は小趾が内側に曲がる「内反小趾」という変形が起こります

また、足の前方の真ん中に強い圧力がかかり続けると、前足部の奥の神経が腫れて第2趾から第4趾に痛みやしびれが出る「モートン病」になります

土踏まずにタコができる

土踏まずにタコがある人は、土踏まずがつぶれている「扁平足」が疑われます
ここにタコができちゃうのは、土踏まずが完全につぶれて、足の裏すべてが地面についてしまった重症の扁平足です
土踏まずの確認は、裸足で立って足裏と地面にスキマがあるかどうかをみてみましょう
扁平足の原因はいろいろあります
- 子供の頃からの小児扁平足
- 足の舟状骨の変形からくる外脛骨の扁平足
- 中年以降に後脛骨筋が衰えて起こる後脛骨筋機能不全によるもの
ちなみに、プロスポーツ選手で扁平足の人は筋肉がなくてアーチがつぶれいるのではなく、筋肉が土踏まずにつきすぎて扁平足に見えているだけなので勘違いしないように(ウサインボルト、白鵬、イチローなどは扁平足である)
母趾球にタコができる

母趾の付け根のことを母趾級といいます
この母趾球にタコがある場合は、足が内側に倒れている可能性が高いです
足が内側に傾くと・・・
足裏は外側を向いて土踏まずが低くなり、外反扁平足と呼ばれる状態になります

これは母趾に負担がかかるので、外反母趾とセットになることが多いです
小趾球にタコができる

小趾の付け根を小球趾といい、そこにタコがあれば、足がかかとから外側に倒れていると思われます
足が外側に傾くと、土踏まずが高くなって、凹足という甲が高い足になります

足趾にタコができる

足趾・・・
簡単にいうと足の指のこと
対戦相手のヒゲを掴んだり、歩く時の力を地面に伝える重要な役割を果たしています

出典「バキ」板垣恵介
しかし、ハイヒールなどの窮屈な靴で足の指ががっちり固められていると、関節が正常に機能しなくなってきます
上記の部分にタコがあれば、足趾の関節が硬くなって変形している可能性があります
足趾が変形して曲がってくると、靴や隣の足趾に当たってタコができてしまうということです
足指のストレッチ方法

足の指は、直接的に足のアーチを構成していないのでインソールなどで矯正するのが難しいです
足指の機能回復のために、足趾を動かすストレッチをしましょう
足趾は普段窮屈な靴で押し潰されています
そこで有効なのが、足趾の付け根の関節にアプローチしたストレッチなのです
最初は座ってやるといいでしょう
慣れてきたらそのまま立ってやるのもいいでしょう
無理のないように行うのがポイントです
足趾の関節を曲げるストレッチ
足趾の付け根の関節は、歩いてつま先でけり出す時は体重がかかって伸ばされている
おまけに、足趾が曲がってしまうと、足趾の根元の骨が上向きになり、余計に足趾の付け根の関節が伸びる

足趾の関節を伸ばすストレッチ
足趾の関節は歩いているときは曲がる方に力がかかっている
おまけに、靴で押されると余計に即死の関節が曲がってしまう

まとめ
足の変形が腰痛を引き起こすこともある
腰痛改善や予防には、立っている時や歩いている時の土台となる足や靴が重要
腰痛が改善しない人で、足を観察すると結構異常が多いことが多い
足裏のタコやウオノメのできる場所で足のどのアーチが崩れているのかを判定することができる
足趾を動かすストレッチは、日頃窮屈な靴によって動かない足趾の関節にとってとても有効である
今日言いたいことはそれくらい
最後まで読んでくれたあなたが大好きです
書いてる人

著者近影
広島県の福山で筆者は国家資格である柔道整復師として身体の不調や痛みの原因を根本治癒させるために、今まで数万人の患者さんの治療を行なってきました。そんな中、筋肉やトレーニングだけでなく、栄養や生活習慣の面からも改善しないと根本治癒できないと考え研究を行っています。「運動・休養・栄養」の3つの柱で患者さんの生活の質の向上を考え治療活動中です。海原雄山・北大路魯山人と並ぶ自他ともに認める美食家。
「いい方向に解釈する」のと、「いいことだけ信じる」では、意味が全く違う・・・