足首の痛みと外反母趾を緩和したい
足は最初に地面につく大事な器官です
何事も最初が肝心で、根本がぐらついていたりゆがんでいたらその上にあるすべての関節や筋肉は余計な負担がかかってしまいます

そんな大事な足周りの大事なお話を今回解説していきたいと思います
ちなみに結論を最初に言っちゃうと、「変形してしまった外反母趾は自力で元の形に戻ることは難しいので、なる前に普段から予防することが大事」ということになります
それじゃ今回の記事は意味ないじゃーーん・・・って思わないで最後まで見てみませんかい?
それじゃ今回も「いくぞ!」

目次
足首、足指の関節の構造と痛みの原因

足の骨格を見てみましょう(筆者も久しぶりにマジマジ見る)
足の骨格を見てみると小さな骨が集まって緩やかなカーブを描いているというのが分かります
このカーブがあるからこそ、足は体を支えることができるということです
ちなみに骨の数は26個(テストでるよ)
そしてたくさんの筋肉と靭帯などが連結し、ゆるやかなアーチを作っています
足首や足の痛みの原因はだいたい以下の3つ
- 筋肉の炎症・・・足の使いすぎや肥満などで、アキレス腱やスネの後ろの筋肉、足の裏の筋膜などに炎症が起きる
- 横アーチの崩れ・・・横アーチがつぶれると足の横幅が広がる開帳足になる。外反母趾や内反小趾になる原因
- 関節の変形・・・外反母趾は足の裏の横アーチが崩れてしまい、足幅が広くなる開帳足になり、足の親指や小指の付け根の関節が変形して痛む

- 内側縦アーチ・・・親指(母趾)から踵をつなぎ、土踏まずを作る
- 外側縦アーチ・・・小指(小趾)から踵にかかるやつ
- 横アーチ・・・親指(母趾)から小指(小趾)の根本にかかるやつ
かかとが地面につく時には、体重の1.5倍の衝撃がかかると言われていますが、アーチによってこの衝撃をうまく逃がしているということは意外と知られていない・・・
ほとんどの足の痛みは、足の裏のアーチの崩れが原因といわれている
代表的なやつは、横のアーチの崩れが原因の「開帳足」です

開帳足についてはこちらの記事にも記
症状は・・・足の付け根が痛くなります
開帳足の状態できつい靴を履いていると、「外反母趾」や「内反小趾」になったりします
変形した関節が靴に当たって炎症を起こし、ひどい人だと靴を履いていないのに痛むなんてことがあります
このほかに、内側縦アーチの崩れで「扁平足」になると、内側のくるぶしの下に痛みが現れます
扁平足は、足裏の筋膜にも影響があり、歩きはじめに足が痛くなったりします
足の痛みをかばって歩いていると、腰痛や膝の痛み、ひどい場合だと首や肩の痛みも招いたりします
足は最初に地面についてその上にある関節や筋肉に影響を及ぼすので、痛みが軽いからといって決して侮らずに早めの対策を打ちましょう
足首、足指の痛みの一般的な治療法
ここでは簡単に足首や足指の痛みに対する一般的な治療法を紹介していくぜ
だいたいこんな感じかぁ・・・っていうのを掴んでもらって、自分はどうしたらいいのか?について参考にしてもらうといいと思います
サポーターを使う

サポーター、インソール、足底版などを使います
外反母趾の場合、親指と人差し指の間にはめるやつを使ったり、親指が内側に変形しないように矯正するサポーターなどがあります
薬物療法

痛み止めの服用や関節にステロイド注射なんかをして炎症を抑えます
しかし、関節のゆがみや変形そのものは改善しないのでその場しのぎの治療になりますね・・・
運動療法

外反母趾の対策として、足指をグーチョキパーのように動かす体操や、両足の親指に輪ゴムのような抵抗があるものを引っ掛けて足先を開く体操が医療現場では推奨されています
アーチが低下している場合は、アキレス腱のストレッチなんかも有効である
テーピング

テーピングによって足裏のアーチを作ることで、足指にかかる負担を減らすことができるが、やっぱり根本的な解決にならず、長時間歩く用事がある時などの対症療法でしかない・・・
外反母趾の手術って実際どーなの??

結論、外反母趾というものは一回変形してしまうと、痛みを和らげることはできても変形自体は治らないというのが個人的な意見
なので、テーピングやインソール(靴の中敷ね)などで痛みを緩和することができても、変形が進みすぎて痛くなって生活が困難になった場合には最終奥義「手術」ということになります
最も一般的な手術法は、親指の付け根の骨を骨切りして、角度を矯正する方法です
手術時間は1〜2時間ほどです
術後は1ヶ月くらいはサンダルで過ごすことが余儀なくされる
普通の靴が履けるようになるまでに、術後2ヶ月くらいはかかると思ってもらうといいでしょう(だって骨を切るんだもん)
なので、外反母趾になる前に自分でなんとかならないように気をつけて運動や生活を送るということが重要なのです
足首痛対策
足首を曲げる
足を曲げると楽になるならこちらの運動がおすすめです
足首が痛い人でも腰の歪みが原因かもしれませんが、腰がなんともなければこちらの足首を曲げる体操をおすすめします
足首の後ろにあるアキレス腱を伸ばすことで足首を正常な位置に戻そう
- 痛い方の足を前に出す
- 重心を前に移動させる・・・この時体重を前方に移動し、前の足の膝を突き出すようにして足の関節を動かして2秒くらいキープしてまた元に戻す動作を数回繰り返す
足首を伸ばす
足首を伸ばすと楽になる人はこちらの体操をしてみましょう
足首は普段あまり伸ばすことがない関節なので、体重をかけて強く伸ばすのがこの体操のミソ
普段伸ばすことのない足首の前側の筋肉を伸ばすには、膝を少し話した星座のような姿勢で足首にお尻を乗せます
膝や足首に体重をかけるので、床に当たって痛い場合は座布団やバスタオル、ヨガマットなどを敷いて行いましょう
足裏サポートテーピング

足の指の付け根が痛い人は、足の横アーチがなくなってしまっていることが原因の場合があります
足裏を寄せるテーピングでアーチを作ると痛みを減らして立つ時にとても安定します
インソールを使って足底を持ち上げることも有効です
横のアーチを取り戻すことで足の指を自然な形になってきやすいので、外反母趾やその他の足指の痛みにも効果が期待できます
テーピングに使うテープは伸縮性があるこちらがおすすめです
横アーチがなくなると足の関節への負担が増大する
親指の付け根と小指の付け根を結ぶ横アーチが潰れてしまうと、足指の付け根にかかる負担が大きくなり、痛みや痺れの原因になりやすい
足幅が広がってしまうので靴に当たって痛くなったりすることもある・・・
テーピングでのアーチの作り方
伸びるタイプのテーピングを20センチほどの長さに切る
足の甲の方から貼っていき、足の裏を寄せるように上記の写真のように2〜3枚テープを貼っていく
そうすることで、横アーチを作って足への負担を減らしていく作戦
こちらのテーピングも結構いいよ
足指痛み対策
足指反らし
足の指先を伸ばすと楽になる人はこちら
長時間靴を履く生活をしていると、足の指を動かすことが少なくなります
あとは、ハイヒールやホストみたいに爪先がとんがった細い靴を履き続けると、指の付け根が圧迫されて外反母趾、内反小趾などの関節の変形の原因になります
足の指に手の指を入れてそらす体操は、関節の動きを取り戻す作用の他に、足の指を広げる効果もあります
まずはこちらの足の甲の方向へ伸ばす体操からゆるーくやってみましょう
足指曲げ
足の指先を曲げると楽になる人はこちら
足の指は、靴を履いて歩くと気は下に曲がることが少ないので、足指を大きく曲げることがこの体操の目的です
足指の付け根の関節を曲げることを意識しましょう
足首が一緒に動かないように注意も必要ですが、まぁ動いても問題はないでしょう
お風呂に浸かっている時にこれらの体操をするのも効果的です
関節の運動にもなって、足先の冷たい人は末梢の血行促進にも効果抜群である
正しい靴を選ぶ

外反母趾の原因の一つは、足に合わない靴です
痛みのでない靴で足への負担を減らすことが重要なんです
気をつけるべきポイントは、靴ヒモでしっかり足を固定できるスニーカータイプを選ぶというところです
フォーマルなシーンでは靴ヒモつきの革靴なんかで対応するのもいいでしょう
インソールが取り外すことができるタイプなら自分に合ったインソールを使うことができます
足幅の広い人は変なホストみたいなつま先の尖っている靴はやめて幅広の靴を選びましょう
ちなみに筆者も高校時代にサッカーをいていて窮屈なサッカーシューズを履いていて少し外反母趾気味になった・・・
インソールで対応しよう

インソールを活用するために必要なことは以下の3つです
- かかとのしっかりした靴を選ぶ
- 痛みに合わせたインソールを選ぶ
- 少し履いてみて様子を見る
膝の痛みの場合約1週間くらいで痛みが和らいでくるのが一般的です
3ヶ月〜半年くらい継続すると膝の痛みも改善します
インソールを使ってみて1週間使っても変化がない場合や、逆に痛みが悪化したり、他に痛い場所ができたりするなら別の方法を試しましょう
目安はやっぱり1週間ですね
何にしてもきちんと試着して買わないとお金の無駄になりますので注意が必要です
後は専門の医療機関のアドバイスを受けるのもありです
まとめ
足首の痛みや外反母趾を甘くみてはいけない
痛い足をかばって歩くと他の関節や筋肉を痛める原因になる
外反母趾は自力で治すのはかなり難しいので、外反母趾になる前に予防をしよう
一般的な治療は
- サポーターを使う
- 運動療法
- 薬物療法
- テーピング
などがあるが、ガチの変形などは痛みを和らげることしかできず、関節の変形は手術でしか無理
足の痛みにはそれぞれ対応した運動を適切に行うことが重要
靴選びは慎重に行う
インソール選びのポイントは
- かかとのしっかりした靴を選ぶ
- 痛みに合わせたインソールを選ぶ
- 少し履いてみて様子を見る
今日言いたいことはそれくらい
最後まで読んでくれたあなたが大好きです
書いてる人 
広島県の福山で筆者は国家資格である柔道整復師として身体の不調や痛みの原因を根本治癒させるために、今まで数万人の患者さんの治療を行なってきました。そんな中、筋肉やトレーニングだけでなく、栄養や生活習慣の面からも改善しないと根本治癒できないと考え研究を行っています。「運動・休養・栄養」の3つの柱で患者さんの生活の質の向上を考え治療活動中です。海原雄山・北大路魯山人と並ぶ自他ともに認める美食家。
才能があるのではなく、ただ好きな事を続けただけ。継続できただけでそれは才能になる。才能が欲しいなら自分の好きな事を見つけて続ければいいだけ・・・