お酒を飲む時最低限気をつけるべきこと
筆者は以前にもお酒については語ってきました
筆者本人は「お酒は全く飲まないほうがいい」というスタンスなのですが、そんな人生じゃつまんないよ・・・
そういう声もちらほら聞きます
実際筆者は一人では全く飲みません
だが、
人と集まった時などは飲んでもいいと思っている派です(冠婚葬祭は飲んでいいと思うよ)
「お酒を楽しく健康的に飲みたいという人はこれだけは守ったほうがいいよん」ということを今回記事にしてみたので、今後のお酒人生において楽しく健康的に生きていきたいという人は必読となっています
それじゃ今回も「いくぞ!」

目次
お酒にまつわるエトセトラ

新型コロ助も5類になったことで街は賑わいを取り戻しつつあります
居酒屋さんは結構いい感じに賑わってきています^^
日本経済を取り戻すためにもこれはいいことであると筆者は感慨深い思い出いっぱいです
アルコールに関しては「酒は百薬の長」という言葉がある通りうまくコントロールしたら仕事も人間関係もうまく行く潤滑油になります
しかし、このアルコールというもの・・・
いや・・・
アルコールという魔物をコントロールすることはかなり難しいと言えます
実際筆者の知り合いもお酒を飲むとよって暴れて偉い人にいつもしばかれている人がいました・・・
そして巷には都市伝説めいたお酒の対処法などが存在します
そんなお酒の対処法についここでは語っていきます
ウコンには力はない?

さぁて!!
今日は飲むぞぉ!!
そういっておもむろにドラッグストアに行ってウコンをがぶ飲みしていないでしょうか?
そんなことしてる人は今すぐやめてください
ウコンが肝臓にいいという医学的根拠は存在していないのです
むしろウコンには「劇症型肝炎」という病気のリスクが高くなってしまうのです
ここからは、なんでアルコールが肝臓に悪いのかを解説しますね
肝臓の働きは以下の図の通りです

お酒を飲むと酸化ストレスというものが肝臓にかかります
酸化ストレスは体内の鉄イオンを介して毒素を発生させます
そして、我々の肝臓には多くの鉄分が貯蔵されています
鉄分がたくさんある肝臓では酸化ストレスが生じやすく飲酒による影響をめっちゃ受けてしまうということなのです
実際アルコール生還障害の患者の肝臓には鉄が過剰に沈着しているようです
そんでもってここで「ウンコ」じゃなかった「ウコン」です
ウコンにはかなりたくさんの鉄分が含まれています
なのでウコン摂取でアルコール性肝障害が悪化してしまうこともあるのです
さらに、「C型肝炎」「2型糖尿病」の人がウコンを摂取することで劇症肝炎を発症したということも報告されています
劇症肝炎は、肝臓の機能が悪くなって脳に毒素が流れ込み精神錯乱や腎不全を起こす厄介なやつです
余談ですが、二日酔いにいいとされている「シジミ」も鉄分の多い食品です
おまけに塩分も多いので肝臓と腎臓に多大なダメージを与えてしまう可能性があるのでアルコールとセットで摂取するのはやめたほうがいいでしょう
ウコンやシジミはアルコールとは相性が悪いので飲酒しない日に摂取しましょう^^
ちなみにこれは左近・・・
飲酒前の牛乳で酔わなくする

飲み会の前に牛乳飲んでませんか?
「牛乳を飲む理由は、胃の粘膜がコーティングされてアルコールが吸収されにくくなり酔いにくくなる」といった感じでしょうか?
これも微妙であるというのが現在の医学の回答です
理由をこれから解説していきますね
胃でアルコールを吸収するというのは間違いないです
しかし、アルコールの主成分であるエタノールは「水溶性」「脂溶性」の両方の性質を持っています
胃で吸収するのはもちろんですが、その他全ての消化器官に速やかに浸透していくのです
なので、胃をコーティングしたとて腸の方で簡単に吸収してしまうというわけです
酔いにくくなるというわけじゃないっす
しかし、牛乳を飲むことでアルコール分解を促進する効果はありますのでそれを狙って飲むのであればまだマシかな・・・
でもわざわざ脂肪分の多い牛乳じゃなくても、他の食事でも同じ効果があるので脂肪分の少ない炭水化物の食事を事前に摂るようにしたほうがマシです
飲酒後のシメのご飯はダメ?

先ほど飲酒前の脂肪分の少ない炭水化物の摂取を勧めましたが、飲酒後はどうでしょうか?
結論としては、飲酒後は肝臓がアルコールを分解するためにフル稼働するため血糖値が下がり低血糖でしんどくなるので、脂肪分や塩分の少ない炭水化物を摂取して血糖値をあげよう
です
飲んだ後にシメのラーメン、シメのフルーツなんてものはやめたほうがいいでしょう
ラーメンは圧倒的塩分の摂りすぎです(お酒のおつまみもかなり塩分高いしね)
フルーツは脂肪肝や糖尿病を悪化させてしまいます
あくまでも適度な糖分摂取を心がけましょう
赤ワインはポリフェノールたっぷりで体にいい

出典「刃牙道」板垣恵介
赤ワインはポリフェノールたっぷりというイメージが強い
実際筆者もラウンジに行くと決まって赤ワインを注文する

焼酎やビールなどの他のお酒に比べると若干カラダにいいといわれています
肉食の国アメリカでは動脈硬化を原因とした心臓死が多いですが、赤ワインを飲むフランスは心臓死が少ないということが知られています
ここだけを切り取ると「赤ワイン=カラダにいい」という図式が成立します
しかし、心臓死以外のアルコール性肝硬変やアルコール性膵炎が多いという事実があります
ちなみにカラダにいいといわれている赤ワインのポリフェノールは、赤ワインをどれくらい摂取したらいいと思いますか?
答えは、1日1000リットル
1日1000リットル・・・
そんなに飲んだら肝臓が弾けてしまう・・・
汚ねぇ花火だ・・・

出典「ドラゴンボール」鳥山明
赤ワインがカラダにいいという情報はワイン業者がワインを売りたいがために流したデマであるということは誰も知らない物語・・・
抗酸化作用のあるポリフェノールを摂取したいのならカカオで摂ったほうが断然コスパもいいでしょう
週2日以上の休肝日はカラダにいいのか?

休肝日・・・
お酒をよく飲む人が健康診断なんかでよくいわれるやつですね
週に2日くらい休肝日を作るといいというのは全員に当てはまることではないといったらあなたは喜びますか?
そもそも休肝日を作る理由はなんでしょうか?
それは肝臓を休ませるためですね
しかし毎日飲む人でも適度な飲酒ならそれほど肝臓は傷つかないです(適度ならね)
休肝日が必要な人というのは毎日かなり大量な飲酒をする人が必要なものとなります
対象となるのは・・・
- エタノールを1週間に450グラム
- 日本酒なら2升以上飲む人
ちなみにビール500mlならエタノール20g
ここでお酒好きに朗報
週に300g以下の飲酒なら休肝日を作る人よりも休肝日を作らない人の方がむしろ死亡率が低いという研究結果もあります
たまにしかお酒を飲まない人で大量に飲むというよりも、毎日少量のアルコールを摂取した方が肝臓には負担が少ないという意外な結果がありましたとさ・・・
あくまでも少量ですから毎日好き放題飲んでもいいというわけでもないし、飲酒と一緒に大量の食事や塩分や脂肪分の多い食事をしないことが重要です
肝硬変になりやすい人とは?

みんな肝硬変になりたいですか?
私はなりたくないです^^
肝硬変はアルコールを大量に摂取して起こるやつと、アホみたに食事をしてなるやつがあります
近年ではアルコールだけが原因の肝硬変よりもアホみたいに食事をして肝硬変の場合が多いみたいですが、ここでは「肝硬変になりやすい人の特徴」を解説していこうと思います
肝硬変になりやすい人の特徴は以下の通り
- BMIが高い人(25以上)
- やせてるけど食べずに飲む習慣がある人
- 全女性
BMIが高いとそりゃ肝臓に悪いでしょ
当たり前ですね
最近では先ほどいったアルコールを飲まないタイプの脂肪肝にアルコールを流し込むと「肥満」+「アルコール」の図式が成立します
そうなると肝硬変や肝がんの発生確率が加速します!!

BMI25以上の人はさっさと「体重を減らす」「お酒の量を減らす」「両方する」を選択しましょう
それをしないあなたの肝臓死のリスクは健康な人の・・・

痩せててもやっちゃダメな飲み方の一つに「何にも食べないで飲む」っていうものがあります
空きっ腹で飲む
何も食べないで飲むという行為は肝臓にめっちゃ負担がかかります
肝臓の栄養状態が悪い時にカラダにアルコールが入ってくると、肝臓は栄養がない状態でアルコールを分解する働きをしないといけないのでかなりの負担がかかってしまいます
そうなると肝疾患の進行を早めてしまいます
肥満でも痩せでもだめ
ちょうどいいくらいがちょうどいいのです
女性に悲報

女性は男性に比べて少量のアルコールで肝硬変になりやすいです
理由は、エストロゲンなどのホルモンが関係しているといわれています
近年では若い女性が肝硬変になってしまっているということが問題になっています
難しい話は抜きにして女性の適量をここで紹介しておきましょうか
- 適量は「男性の半分〜2/3程度にとどめておく
- 特に太ってる人がさらに注意が必要
- 乳がんの危険因子として「体重増加+飲酒=乳がんリスク3倍」という結果もある(1日缶チューハイ1本程度飲んでる人でさえです)
ここでは若い女性の肝硬変が結構な問題になっていると思っていてくだされ

これに当てはまるとアルコール依存症

- 自分は依存症じゃないと思っている
- ビールよりも焼酎が好き
- 最近お酒をまずいと感じている
これがアルコール依存症を早期に発見するためのサインです
さてさて・・・
お酒を飲んでいる人でアルコール依存症って自分とは関係ないと思っていませんか?
そう思っている人も結構多いと思います
でも、そう思っている人ほど依存症のリスクが高いといえます
アルコール依存症っていうと上記の写真みたいな廃人を想像すると思いますが、正しくは・・・
お酒を飲まないといてもたってもいられない状態(ちなみに100人に1人はアルコール依存症)
のことをいいます
アルコールの薬物的依存性はかなり高くアラブではお酒は飲んじゃだめになってますし(ドバイの空港には大量のお酒が売ってたけどね)、依存性だけなら大麻の方がアルコールより低いです
アルコール依存症になると
- 手の震え
- イライラ
- 不眠
などの禁断症状が出ます
これらを抑えるためにまたお酒に手を出してしまうといった負の連鎖に陥っている人は決して少なくはありません
(100人に1人だしね・・・)
自分は依存症じゃないと思ってる

出典「ドラゴンボール」鳥山明
よくボケている人は自分はボケていないと言います
自分でボケているからっていっている人は大概頭がちゃんとしています
これと似たような感じでアルコール依存症の人は「自分はアルコール依存症じゃない」と言い張ります
精神医学ではアルコール依存症は「否認の病気」ともいわれていて本人は依存症だと認めたがらない傾向にあります
また、症状が進むと仕事中などところ構わずお酒を飲むようになります
休日はお酒を飲んで寝るの繰り返しで、そうなっても自分はアルコール依存症であると認めないようです
アルコール依存症の特徴は、一定期間断酒できても再び飲み出すとまた以前のひどい飲み方に戻ってしまう傾向にあります
それでいて自分では依存症の自覚がないのでかなり厄介です
お酒を飲む人で自分は依存症ではないと思ている人は少し注意が必要であるといえます(認めたくないでしょうけどね)
ビールよりも焼酎派

焼酎がカラダにいい
焼酎が太りにくい
そんな言葉を聞いたことあるでしょ?
それも先ほどのワインの時と同様で焼酎を売りたいメーカー側の戦略です(みんなテレビに流されすぎ・・・)
確かに焼酎には「糖分」「プリン体」がないです
ですが、血糖値上昇の原因は飲酒によって進んでしまうおつまみの食べ過ぎです
プリン体がないから痛風にならないといっていますが、今ではアルコール自体が痛風の原因というのはみんな知っている事実です
つまり、「ビールから焼酎に変えたとて食事をたくさん食べると血糖値はあがる「「お酒を飲めば尿酸値は上がる」のです
アルコール依存症の人が最後に行き着くお酒が焼酎と言われています
理由は以下の通り
- アルコール度数が高い
- 飲みやすい
- 値段も安い
つまり手っ取り早く酔えるからだ
焼酎はカラダにいいといって飲んでる人は依存症に注意しながら飲む必要があります
最近ではハイボールやストロング酎ハイも安くて酔えるから危険だ・・・
ちなみに筆者は「焼酎よりおしり派」である
最近お酒がまずいと感じる

まずいなら飲むなよ・・・
普通の人ならそう思うでしょう
依存症には2タイプあります
「心が欲する精神依存」と「禁断症状による身体依存」です
アルコールの場合は後者の「禁断症状による身体依存」の方です
頭ではお酒は不味いと思っていても、カラダはアルコールを欲して我慢ができない状態になってしまうことがあるのです
今まで美味しいと思っていたお酒が最近不味いと感じているなら・・・それは脳からの最後通知だと思っていいでしょう
それを無視して飲んでしまうとアルコール依存の沼にどっぷりハマってしまいます
また、お金に困っているのにお酒を飲もうとして安酒(ストロング酎ハイなど)を飲み出している人が周りにいたらそれは重度の依存症のサインといっていいでしょう
周囲にそんな人がいたら止めてあげましょう
2個以上当てはまると依存症
アルコール依存症の簡易テスト

さてさて、ここまでアルコール依存症の恐ろしさを散々語ってきましたがここではっきりさせましょう
自分はアルコール依存症なのか?
以下の質問に答えて2つ以上あてまると精神科へ行くことを勧められます
さぁ!!
勇気を持ってやるのだ
2以上YESならアルコール依存症の可能性が高いので精神科の受診を検討してみましょう
- 飲酒を減らさなければならないと思ったことがあるか?
- 飲酒を批判されて苛立ったことがあるか?
- 飲酒に罪悪感を持ったことはあるか?
- 朝酒や迎え酒をしたことがあるか?
アルコール依存症は治すのにはかなり難しい症状です
飲酒が習慣化してからアルコール依存症になるまでの期間は
男性・・・20年
女性・・・10年
と言われています
最近急増しているのは、女性で20歳周辺からお酒をよく飲むようになった人で30代で肝臓を患ってしまうことです
アルコール依存が進むと社会的にも経済的にも死にます
飲酒運転で取り返しのつかないことをしてしまったり、酒欲しさにギャンブルや窃盗を起こしたりと身を滅ぼす人がかなり多いです

出典「ジョジョの奇妙な冒険」荒木飛呂彦
アルコール依存でいいことは何一つありません
他の病気と一緒で早期発見、早期治療で改善します
かなり飲んでいる人でも今からでもまだ間に合います
先ほどのテストをしてみてヤベェなと思ったら医師に相談するのも大いにありです
こんな危険なものが安易に手に入ってしまう日本という国はとても恐ろしいと感じる筆者であった・・・
まとめ
ウコンは肝臓に鉄が沈着し酸化ストレスが生じやすくなって劇症肝炎になるかも
飲酒前に食事を摂ることでアルコール分解が進む、飲酒後に低塩分の食事を摂ることで低血糖予防になる
赤ワインカラダにいい説明や週に2日以上の休肝日説は正しくない、適度の量であれば毎日飲酒した方が死亡率は下がる
BMI25以上の肥満の人は肝臓死の確率が高くなる
肥満とアルコールのセットになると肝臓死のリスクは4倍になる
痩せてる人でも食べずに飲む習慣のある人は肝臓の栄養状態が悪化してアルコール性肝硬変になりやすい傾向がある
女性のアルコールの適量は男性の半分程度、現在では若い女性の肝硬変が問題になっている
日本は世界有数の飲酒大国で、100人に1人がアルコール依存を経験する
アルコール依存のサインは「自分は依存症じゃないと思っている」「ビールよりも焼酎が好き」「最近お酒がまずいと感じている」などがある
アルコール依存症は治療が困難な精神疾患だが、早期発見・早期治療で完治も不可能じゃない
今日言いたいことはそれくらい
最後まで読んでくれたあなたが大好きです
書いてる人 
広島県の福山で筆者は国家資格である柔道整復師として身体の不調や痛みの原因を根本治癒させるために、今まで数万人の患者さんの治療を行なってきました。そんな中、筋肉やトレーニングだけでなく、栄養や生活習慣の面からも改善しないと根本治癒できないと考え研究を行っています。「運動・休養・栄養」の3つの柱で患者さんの生活の質の向上を考え治療活動中です。海原雄山・北大路魯山人と並ぶ自他ともに認める美食家。
この世は、
思った通りになるのだそうで。
思った通りにならないよと
思っている人が、
思った通りにならなかった場合、
思った通りになっているので、
やっぱりそれは、
思った通りになっているのだそうで・・・by尾田栄一郎
参考文献