治療中患者さんによく聞かれる質問に答える
治療家を始めて何年が経ったかなぁ・・・
まだ10年以上20年未満ですが・・・
そんな筆者が日々治療中に聞かれることを備忘録として記事にしている「患者さんによく聞かれるシリーズ」を今回もお送りいたします
毎回言うのですが・・・
筋トレだけでもダメだし
マッサージやストレッチだけでもダメだし
栄養だけでもダメ
全てはバランスなんですよねぇ
そんな訳で今回と次回の2本立てでお送りいたしますので最後までぜってぇみてくれよな
目次
- ストレッチをしているだけで肩こり・腰痛は良くなるの?
- 正しい姿勢なら肩こり・腰痛は良くなるの?
- カラダはやわらかけりゃ柔らかいほどいいの?
- 湿布やマッサージはその場しのぎなの?
- 弱い筋肉は鍛えないといけないの?
- まとめ
ストレッチをしているだけで
肩こり・腰痛は良くなるの?
結論、原因が大事。なんで肩こりや腰痛になったのかを考えよう
肩こりや腰痛のセルフケアとしていつも筆者はストレッチのやり方を紹介しています
反動を使った動的ストレッチや、その逆に反動を使わない静的ストレッチです
確かにストレッチはセルフケアの一つですが、それだけじゃ現代の肩こりや腰痛に対応できません
ストレッチは硬くなった筋肉の柔軟性を高めるのに有効です
しかし、その筋肉が硬くなる原因を全て取り除いてくれるわけでなありません
その原因を解明して取り除かない限り、ストレッチで一時的に筋肉が柔らかくなったとしても、また硬い体に戻ってしまい、肩こりや腰痛が起こってしまいます
おまけにストレッチすべき筋肉とすべきでない筋肉の見極めも重要です
何でもかんでもいいから伸ばせばいいと思って、YouTubeなんかをみながら自己流でやって負傷して治療に来る患者さんが結構います
その辺は専門家の意見を取り入れて、医者に必要な薬を処方してもらうように、ストレッチすべき部位とやり方を治療家に処方してもらうのがいいと思う今日この頃です
正しい姿勢なら肩こり・腰痛は良くなるの?
結論、正しい姿勢の方がいいが、人間は動く生き物なので動いている時の指導も必要
悪い姿勢がクセになると、いつも同じ筋肉や関節にストレスが加わってしまい肩こり・腰痛になりやすいです
だからといって、いい姿勢だからといって肩こり・腰痛にならないわけじゃないです
何いってんだ?
いい姿勢だと体に負担が来ないんじゃないのか???
まぁ・・・
落ち着けヨシマサ!!
肩こりや腰痛の原因は何も姿勢だけではないのですよ
不良姿勢以外にも、肩こりや腰痛を招く要因はいろいろあるからです
姿勢のチェックは正面と真横から行います(見出しのイラスト参照)
一般的には、真横から見たときに、頭から踵までのパーツが床と垂直に並び、正面から見た時全て左右対称になったらいい姿勢とされています
しかし人間は動く生き物です
止まっている時は意識していい姿勢をキープできていても、動いている時は、筋肉や関節に負担をかけている場合が結構多いものです
それが肩こりや痛みの原因であることが少なくないのです
あとは運動不足も原因であることが少なくありません
動け人間!!

カラダはやわらかけりゃ柔らかいほどいいの?
結論、動いていいところと動かないといけないところのバランスが大事!丁度いいくらいが丁度いい!
筋肉や関節が硬いと肩こり・腰痛が起こりやすく、なんだかダメな気がするのは皆さんの思うところでしょう
その逆に、カラダ全てが柔らかいと良いのか?と言われると案外そうでもないのが現実です
関節にはモビリティ(可動性)とステビリティ(安定性)という正反対の役割があり、この両者の絶妙なバランスによってカラダは自由に動かすことが可能となります
カラダが柔らかすぎてモビリティが高まりすぎると、スタビリティを担う筋肉の仕事が増えて負担になります
要は、柔らかすぎるカラダはぐにゃぐにゃで安定しないのでしんどいというわけです
ストレッチは筋肉を柔らかくして関節の可動域を広げる働きがあります
なので運動直前の静的ストレッチはほどほどにしましょう
理由は、筋肉と関節の動きが良くなりすぎると動きの支点が定まらなくなり、正確な動きとパワーが出なくなってしまうからです
この法則から、日常生活で動きの支点を作る上では、筋肉にも関節にも適度な硬さと安定性があった方がいいのです
硬すぎるところは適度に柔らかくして、柔らかいところはそのままに^^
あんまりにもぐにゃぐにゃはダメです

湿布やマッサージはその場しのぎなの?
結論、湿布やマッサージだけじゃダメな時もある
肩こりや腰痛があると、湿布やマッサージをしようと考える人も多いでしょう
その方法も間違いではないがそれだけで良くなる場合は結構稀です
そしてその効果はその場限りで持続しないのがほとんどです
湿布やマッサージはあくまで対症療法であって根本治癒にまで導いてくれるわけではないのです
だからとって湿布やマッサージを真っ向から否定しているわけじゃないです
湿布やマッサージは、疲れ果てて硬くなった筋肉に対しての有給休暇程度の感覚でいるといいでしょう
根本的に解消するためには、日常生活で筋肉にかかる負荷を減らしてあげたり、体の動かし方の改善を行うなどしないといけません
マッサージをするときに気をつけたいのが、カラダを重力に対して支えている抗重力筋です
これは建物で言うと支柱のような存在です
この抗重力筋がマッサージなどで緩みすぎると、体の安定を保つために、他の筋肉に負担がかかり痛みが出てしまうこともあります
なので、全身を強刺激でマッサージなどをするのはあまりオススメしません・・・^^;
弱い筋肉は鍛えないといけないの?
結論、かなり難しいけど鍛える筋肉を見極めて鍛えないとダメ
人間のカラダには硬い筋肉と弱い筋肉があり、筋肉バランスが崩れると痛くなったり、肩こりや腰痛が起こります
そうなると、硬い筋肉はストレッチで伸ばして、弱い筋肉は鍛えよう・・・となります
しかし、話はそう単純ではないのです
弱い筋肉ってなんじゃ?
弱い筋肉は、必ずしも筋力自体が弱いという訳ではない
その筋肉の作用を邪魔する筋肉があって、頑張り続けて疲れが溜まっていたり、パンプしてしまって弱くなている場合だってあります
そこに輪をかけて負荷を加えて鍛えようとすると、ヘロヘロで疲れている社員に残業を追加するようなものです
筋肉が強くなる前に普通に動かすことすらままならず、こりや痛みが強くなる恐れが大いにある
トレーニング大好きな人は、疲労しきったところからどんどん追い込んでやっちゃいますが、筋肉は裏切らなくても骨や腱は裏切ります
なので、どこをストレッチしてどこを鍛えるのかをきちんと見極めることが重要です
まとめ
結論、原因が大事。なんで肩こりや腰痛になったのかを考えよう
結論、正しい姿勢の方がいいが、人間は動く生き物なので動いている時の指導も必要
結論、動いていいところと動かないといけないところのバランスが大事!丁度いいくらいが丁度いい!
結論、湿布やマッサージだけじゃダメな時もある
結論、かなり難しいけど鍛える筋肉を見極めて鍛えないとダメ
今日言いたいことはそれくらい
最後まで読んでくれたあなたが大好きです


書いてる人 
広島県の福山で筆者は国家資格である柔道整復師として身体の不調や痛みの原因を根本治癒させるために、今まで数万人の患者さんの治療を行なってきました。そんな中、筋肉やトレーニングだけでなく、栄養や生活習慣の面からも改善しないと根本治癒できないと考え研究を行っています。「運動・休養・栄養」の3つの柱で患者さんの生活の質の向上を考え治療活動中です。海原雄山・北大路魯山人と並ぶ自他ともに認める美食家
みんな仲良くせなあかんよ・・・
