肩に関する素朴な疑問に答える記事
さてさて
肩に関してはさまざまな疑問というものがあると思います
今回は患者さんを治療していて毎回永遠に答えている質問に答えていこうというコーナーです
まさに永遠シリーズです
おそらく他の皆さんも気になることがあると思います
今回取り上げる質問が自分に当てはまっているようなら書いてる対処方法をしてみるといいかもしれません
ちなみに最近も肩について書いてますね
それじゃ今回も「さぁいこーか」

目次
肩甲骨の正しい位置とは?

肩甲骨はいろんな方向に動くことができます
- 上下・・・挙上・下制
- 左右・・・内転・外転
- 回転・・・上方回旋・下方回旋
肩甲骨の正しい位置は、このような動きが自然に行えるポジションでなのです
動きが自然にできるポジションとは「挙上・下制」「内転・外転」「上方・下方回旋」を大きくします
その後、小さく同じように動かして止めたところがちょうどいいポジションとなります
よくいう肩甲骨剥がしとは?

肩甲骨剥がし・・・
よく効く言葉ですが、肩甲骨と肋骨は筋肉だけで繋がっていて、その間を柔軟にすることを一部「剥がす」という表現を使うようです
肩甲骨の部分が硬すぎると肩関節や首、腰にまでも負担になります
要するに、姿勢の悪化や、巻き肩、呼吸が浅くなる、腰痛などの原因にもなります
しかし、肋骨とのつながる前鋸筋の機能低下で肩甲骨の内側が浮く「翼状肩甲」の場合は、やたらめったら肩甲骨を剥がすという行為はやめた方がいいでしょう
前鋸筋を強化して肩甲骨の動きを良くしましょう
肩がゴリゴリなるのはなんで?

腕を回すたびに肩や背中でゴリゴリ音がする人が結構います
そんな音があるとなんだか気持ち悪くて、関節内部に異常があるのでは?と心配する人も結構います
しかし、その多くは肩甲骨周りの筋肉が硬すぎてお互いに引っ掛かりが生じることから発生していることがほとんどです
そんな人は
・マッサージ
・軽い運動
・入浴
・鍼灸治療
などで、肩甲骨周辺の筋肉を柔らかくしたり、血流を促進したりすると肩を触らなくてもゴリゴリ感が消えることが多いです
特別なことはほとんど必要なく、長時間同じ姿勢を行った後は肩甲骨周りなどを動かしたりほぐしたりして対応可能です
肩が痛い時のセルフケアは?

痛みがあるときは動かしたらなんとかなるんじゃないか?と思ってぐいぐい動かしたり、マッサージをしたりしたくなりますよね
どんな動き・角度なら痛くないのかと思わず試してみたくなりますが、その程度でも首・肩甲骨・骨盤のダメージとなる場合があります
それで痛みが増してしまったらそれは間違いで、最初に行うべきは「安静」です
自分にとって一番楽な姿勢をキープすることが結構大事です
そこから痛みの出始めなら市販の湿布や痛み止めを使って、痛むことがなく動かせる範囲が少しずつ広がるのをじっと待つのがいいでしょう・・・
セルフケアでなんとかなるのはどのくらい?

痛くなったらすぐ病院にいくという人はこの部分は見なくてもいいでしょう
日本は、海外と違って病院での治療が安く受けられますからとても素晴らしい国です
しかし、病院はあまり好きじゃない人や、保険治療ができない人はできるだけ自分自身で見極めようとしますよね
ポイントは以下の通り
慢性的な不調に対しては1〜2週間ほど様子をみて、変化のあるなしを確認してみましょう
全く変化がないのにそればかりに囚われてしまう人もいますが、1週間くらいで見切りをつけて次の方法を試す柔軟性も必要です
ここで注意
セルフケアをしているのにどんどん痛みがひどくなっている場合はダメですね
医療機関へ行って治療が必要となる可能性があるので目安にしましょう
肩が外れやすい人の特徴とは?

肩関節は股関節と同じくボールとソケットで成り立つ球関節です

しかし、肩関節は股関節に比べて小さく、ハイタッチしただけで外れてしまうくらいとても不安定な構造となっています
普段簡単に外れないのは、棘上筋や肩甲下筋などの筋肉群によって守られているおかげです
だが、これらの筋肉のバランスが崩れると、外れやすくなります
バランスが崩れている人は、猫背や巻き肩にもなりやすいので脱臼しやすい人だといえます
普段から肩周りの筋肉をいろんな方向によく動かして、鍛えておくことが重要です
まとめ
肩甲骨の正しい位置は、大きく「挙上・下制」「内転・外転」「上方・下方回旋」をしてその後同じように小さく動かして止めたところがいいポジションである
肩甲骨剥がしとは、肩甲骨と肋骨間の筋肉を柔軟にすることを意味する
肩甲骨周りが硬いと、肩や首、背中や腰などの不調につながる
前鋸筋の強化が重要である
腕を回してゴリゴリなるのは肩周辺や肩甲骨周りの筋肉が硬すぎて起こることが大半で、肩を触らなくても周辺の筋肉を柔らかくすると解決することが多い
痛みがあるときは安静にしよう
動かしたらなんとかなるんじゃないかとおもって、マッサージや運動をするのは悪手
慢性的な不調に関しては1〜2週間くらい継続して変化がなければ次の方法を試す
セルフケアをしているのにどんどん痛みが増しているようなら医療機関で診てもらいましょう
肩が外れやすい人の特徴としては、猫背や巻肩などの悪い姿勢の人が多い傾向がある
これらを予防するには日々固まった姿勢をとっているようなら積極的に動かしたり、鍛えたりするのが結局王道である
今日言いたいことはそれくらい
最後まで読んでくれたあなたが大好きです
書いてる人 
広島県の福山で筆者は国家資格である柔道整復師として身体の不調や痛みの原因を根本治癒させるために、今まで数万人の患者さんの治療を行なってきました。そんな中、筋肉やトレーニングだけでなく、栄養や生活習慣の面からも改善しないと根本治癒できないと考え研究を行っています。「運動・休養・栄養」の3つの柱で患者さんの生活の質の向上を考え治療活動中です。海原雄山・北大路魯山人と並ぶ自他ともに認める美食家。
楽しいことも面白いこともやっては来ない、自分で楽しくして、楽しいを探して、面白いことを見つけて、何事も面白がれる人が、楽しく面白く生きられるだけ。問題は常に自分の考えや見方にあるだけ・・・