ストレッチの都市伝説を解説する
「健康のためにストレッチをしています」
患者さんでそういう人をよく見かけます
しかし、そんな人ほどなんとなく思いつきでやったり、YouTubeやインスタグラムなどの動きを見よう見まねでやって体を痛めたり効果が思ったほどでなくてすぐに辞めてしまいます
そんな状態に当てはまっているそこのあなた
勿体無さすぎです
ストレッチの都市伝説を信じてしまっては、せっかくのストレッチが台無しになってしまうどころかかえって体を悪くしてしまいますよ
今日はそんな残念なストレッチをしてしまっている人の信じている「ストレッチの都市伝説」を解明していく記事になっています
それじゃ最後まで心して刮目しつつぜってぇみてくれよな!!
体の硬さは体質や歳のせい?
ストレッチには多くの人が信じて疑わないが、実は間違っていることが結構あるのです
治療中に患者さんがよくいうセリフでこんなものがあります
「自分は生まれつき体が硬いから」
これです
生まれつき体が硬いなんて人はあまりお目にかかったことがありません(個人の感想です)
生まれつき関節が骨化してしまっているなどの特殊なことがない限り人間は柔らかい体を持っていたはずですよ
生まれた赤ちゃんを想像してみてください
仰向けで両肘を直角に曲げて両手を上げたまま肘が布団にくっついています
股関節も大きく開いていて、ては菩薩の拳になっています
これは、肩関節と股関節が柔軟でなければできないポーズで、大人になるとこのポーズを取るのは少し難しくなるか、できなくなります
出産の際に、母親の産道をを通るために赤ちゃんはとても柔軟な体で生まれてきます
柔軟性に差が出てくるのはだいたい小学生くらいからと言われています
体を活発に動かす子供と、静かにインドアな子供とで日々の過ごし方が変わってくるためです
運動量の差はやがて、柔軟性や身体能力となって現れてきます
なので、成長期である中高生時代になるとその差が格段に現れます
運動部の子供に比べて、帰宅部や文化部などの子どもが体が硬いのは体質のせいだけとは言えないのです
高齢になっても若い人よりも体の柔らかい人がいますが、そんな人はやっぱり運動習慣があり、日頃から良い姿勢を心がけているからでしょう
体質や年齢のせいにするのはいい加減やめて、以下の記事も読んでさっさと体を動かしましょう
180度開脚する必要はない?
開脚ってみんなしたいものなんでしょうか?
筆者は開脚できますよ
もちろん前後左右
しかし、これは空手という特殊な競技をするにあたって必要な動きだからしているのであって、普通に生活するのに180度開脚をする場面というのはないでしょう
それなのに、少し前「開脚ができるようになる」というような本が出たり、テレビで紹介されたりと・・・
そのせいか、みんな開脚できると何かいいことがあると思ってしまう現象が起こっています
はっきり言おう
開脚できていいことは、開脚ができると自慢できることくらいである・・・と
なんでしたら、開脚をむやみやたらすることは怪我をする可能性もあります
自力で股関節を外側に開くときの角度の標準的な目安は左右それぞれ「45度」です
つまりは両方合わせて「90度」ということです
180度となるとその倍
標準をかなりオーバーした可動域なので、股関節にトラブルが起きてしまう可能性があるのです
一般的に、男性よりも骨盤が広く関節のゆるい女性にとって、開脚は簡単にできると思います
しかし、実際には無理に広げて股関節周囲の靱帯や筋肉など痛めてしまう人がほとんどです
人間は日常的に「歩く」「しゃがむ」「立ち上がる」など、真っ直ぐ前に動く動きがほとんどを占めます
なので、首や胴体、腕や足などを前後に動かすための柔軟性はとても重要です
180度開脚は横の動きですが、私たちは日常生活で体を横に動かすことはほとんどありません
180度開脚はなんかできたらかっこいいと思うかもしれませんが、そもそも一般人には必要のない動きなので無理してする必要がないのです
どうしてもしたい人はこんなもんもあるけどね・・・
ストレッチをする筋肉は意識した方がいい?
ストレッチするときにの迷信や誤解というものはスポーツジムやフィットネスクラブなどで指導しているトレーナーやインストラクターでさえ勘違いしているものがあります
その一つが、「意識」の問題です
使う筋肉を意識することによって筋肉の収縮力を発揮しやすくなるので、筋トレではしばしば「使っている筋肉を意識しよう」と言われると思います
筋トレをするときは、鍛える筋肉を見たり触ったりすると実際に筋力は高まります
逆にテレビを見ながら行ったり、誰かと喋りながら筋トレをすると効果は半減します
ストレッチも筋トレと同じように「伸ばしている筋肉を意識する」ということをやってしまいがちですが、これはNGであるということを今回言っておきます
筋肉というものは、縮むということはできても、自力で伸びるということはできません
意識すると筋肉が収縮しやすくなるということは、逆に筋肉を伸ばしにくくなるということになります
ストレッチをするときは、特に意識をせずに脱力させ気持ちよさを感じつつ正しいフォームでストレッチをすることが大事なのです
さらにストレッチの時に伸びている筋肉を意識すると、心身のリラックスを妨げてストレッチ効果が十分に発揮されないこともあります
ストレッチをするときは考えるな・・・感じろ!!
適温の室内でゆったりとした音楽をかけて、アロマやお香をたくなどしてリラックスしやすい環境で行えばストレッチ効果は未知数です^^
思考停止で伝統的ストレッチをする
小さい頃からやっている伝統的ストレッチの中には効果が薄いものがあります
その例として上記に挙げてる「クロスアームストレッチ」です
片腕は水平に伸ばして、もう一方の腕をクロスさせるようにして引きつけて、三角筋を伸ばすというものです
引っ張っている上腕二頭筋(ちからこぶの筋肉)は、小さな力しか発揮できないため、無意識に力みやすいのでリラックスできず効率よくストレッチできません
試しに、水平に伸ばしている腕の上腕部を、もう一方の腕の前腕部でしたから支えながら掴んで手前に引っ張ってみてくだされ
「クロスアームストレッチ」よりも三角筋が楽に気持ちよく伸びることがよくわかります
理由は、上腕二頭筋(ちからこぶの筋肉)よりもはるかに大きくて強い広背筋という背中の筋肉を使っているからです
さらに、下から支えることにより伸ばしたい腕を完全に脱力できます
なので、狙った筋肉である三角筋をコスパよくストレッチすることができるのです
ストレッチしているつもりでも実際には筋トレになってしまっているというものもありますよ
あぐらみたいにして腕を頭の上で組み、上体を真横に倒すと、伸ばしているはずの脇腹の筋肉は、実は状態を支えるために緊張しています
この場合は倒す方の手を床につければ解決です
ストレッチがなかなか効かないと思っている人は、こういうケースだったのかもしれませんね
効果的なストレッチやトレーニング方法を知りたい人はこのブログを見るか筆者のインスタグラムを見るといいかもしれませんね^^
まとめ
生まれつき体が硬い人は一人もいない
体は何歳からでも柔らかくなる
年齢や体質のせいにしないように
日常生活で体を横に動かす機会はほとんどないので180度開脚する必要はない
無理に開く動作をすると股関節を痛めるよ
ストレッチをするときは伸ばす筋肉を意識するのは逆効果
筋肉を意識するのは筋トレの時
ストレッチをするときはリラックスして、室温を適温にして伸びてる筋肉をそんなに意識せずやろう
伝統的なストレッチは実は効果が薄いことがある
ストレッチがいまいち効かないと考えてる人は筆者のインスタグラムを見たりするといいかもね
今日言いたいことはそれくらい
最後まで読んでくれたあなたが大好きです
書いてる人
広島県の福山で筆者は国家資格である柔道整復師として身体の不調や痛みの原因を根本治癒させるために、今まで数万人の患者さんの治療を行なってきました。そんな中、筋肉やトレーニングだけでなく、栄養や生活習慣の面からも改善しないと根本治癒できないと考え研究を行っています。「運動・休養・栄養」の3つの柱で患者さんの生活の質の向上を考え治療活動中です。海原雄山・北大路魯山人と並ぶ自他ともに認める美食家
時間の使い方が下手な人ほど「時間がない」と言う。時間がないのではなく、自分の時間の使い方が下手なことに問題があると早く気がついて、無駄な時間を削るといい・・・
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