面白い人体の仕組みと働き「小腸」

本日も面白い人体の仕組みシリーズです

知っている人はどうか復習に使ってみて確認していきましょう

知らなかったという人はこんなにもいろんな仕事をしてくれる小腸について敬意を払い、日々の食事の消化を少しでも楽にしてあげれる様に考えてもらえるといいと思います

今回の記事でわかること

・小腸の構造がわかる

・小腸の働きがわかる

・小腸の病気がわかる

以上のことについて解説していきたいと思いますので最後までお付き合いください

目次

  1. 消化と吸収の大半を担う最も長い消化管
  2. 形を変えて消化吸収される三大栄養素
  3. 無数の絨毛で覆われた小腸で水分の8割を吸収する
  4. 感染やストレスなどの影響を受けやすい
  5. まとめ

消化と吸収の大半を担う最も長い消化管

腸の仕組み
腸の仕組みだよ

胃から続く小腸は、十二指腸、空調、回腸から構成された長い消化管です

胃で消化された食物をさらに消化させ、栄養を吸収する最初の器官で、消化を吸収の9割以上を行っています

小腸の消化管は直径4㎝、体内では筋肉の収縮により3m前後ですが、伸ばすと6〜7mの長さになります

その内壁には無数のヒダがあり、絨毛に覆われています

小腸の始まりの部分である十二指腸はU字型で、長さは約25㎝です

およそ指12本分の長さのため「十二指腸」という名前のようです

十二指腸では消化管ホルモンが分泌され、胆嚢と膵臓に働きかけて胆汁と膵液の分泌を促します

この胆汁と膵液が食物の消化を推し進め、吸収されやすい状態にします

小腸に届いた食物は、消化酵素の力で栄養分が分解され、消化吸収が可能なサイズまで細かくなります

膵臓から小腸に分泌される消化酵素の代表は「アミラーゼ」「プロテアーゼ」「リパーゼ」の3つです

栄養素は空腸、回腸と進みながら・・・

糖質はアミラーゼによりブドウ糖に

タンパク質はプロテアーゼによりアミノ酸に

脂質はリパーゼにより脂肪酸とものグリセリドへ分解され、栄養素は小腸の絨毛で吸収されます

小腸は免疫機能にも大きな役割があると考えられていて、免疫機能で重要なのがリンパ球です

その中にあるB細胞は、病原菌やさまざまな毒素などの抗原と結びついて体内に抗体を作ります

リンパ球の多くが小腸に存在しているといわれています

十二指腸はストレスの影響を受けやすいとされていて、十二指腸潰瘍は主にピロリ菌や薬が原因で発症し、ストレスが原因となります

形を変えて消化吸収される三大栄養素

進化 形を変える
形を変える

小腸では、食物の栄養分を消化吸収しています(そらそーや)

体に必要な主な栄養素は(5大栄養素)

「炭水化物」

「タンパク質」

「脂質」

「ビタミン類」

「ミネラル」

その中でも炭水化物、脂質、タンパク質は三大栄養素と呼ばれ、体のエネルギー源として必要不可欠な栄養素です

さて、食物から取り込んだ栄養素はどうやって吸収されるでしょうか?

そのまま吸収されるということはありません

消化の過程でいくつかの要素に分解されたり、合体して新たな成分になったりします

そしてすぐに体に使われるものもあれば、貯蔵されて必要に応じて活用されるものもあります

例えば、美容といったらコラーゲンですが、このコラーゲンを含む食品を食べただけでは体に有効に働きません

コラーゲンはタンパク質のため、分解されてペプチドになり、さらに細かく分子の状態に分解されたアミノ酸になって初めて吸収されます

無数の絨毛で覆われた小腸で水分の8割を吸収する

絨毛 仕組み
絨毛の仕組み

小腸では食物に含まれる栄養のほとんどを吸収しているのは先ほど述べた通りです

まず十二指腸でさまざまな酵素、胆汁、膵液が分泌され、一気に消化が進みます

そして十二指腸に続く空腸で吸収が始まります

また、飲み物や食事に含まれる水分も小腸で吸収します

1日に口から入る水分は1.5ℓですが、唾液や胃液、腸液などが出るため、消化管内の水分量は約10ℓにもなります

その約8割は小腸で吸収されることになります

小腸の内部の表面は、無数の小さな突起の絨毛に覆われています(タイトルのところの図参照)

この絨毛を一つ一つ広げていくと小腸の表面積は30㎡とも200㎡ともいわれています

これだけの広さと細やかな構造のおかげで、消化吸収をしっかりとすることができます

そして、次の器官である大腸ではさらに水分を吸収し、栄養と水分をしぼりとり便にする働きをしています

感染やストレスなどの影響を受けやすい

女性 腹痛
お腹痛い・・・

急にお腹がピーピーになってトイレに駆け込む状態は多くの人が経験したことがある下痢症状です

その多くが感染症によるものって知ってました?

食べ物や手についた菌やウイルスが腸に入り、それを感じとった腸の細胞がそれらを早く外に出そうとして起こす反応です

腹痛や嘔吐、発熱を伴うこともあり、この場合は下痢止めを安易に使わず、早く出し切ることが大切です

食べ過ぎや飲みすぎ、腸内環境の変化が原因の場合もあり

例えば、大腸癌は便秘だけでなく、下痢も起こします

その他、潰瘍性大腸炎などの腸の病気、甲状腺機能亢進症、胃や肝臓の病気なども下痢を起こします

あまりにも下痢などが続く場合は病院を受診したほうがいいかもしれません

もしはっきり原因が見つからない場合は、過敏性腸症候群の可能性があります

20〜40歳に多く、自律神経のバランスや精神的なストレスが関係していると考えられ、心のケアも必要になってきます

この場合は、下痢が続いても基本的な栄養分は取れているのであれば問題ありませんが、生活面の見直しが必要になります

※過敏性腸症候群では、日常生活の見直しも大切です。食べ過ぎ、アルコールの飲み過ぎ、偏食、睡眠不足、タバコなどが原因となることもあります。食事時間や睡眠時間といった生活リズムを整え、食事や睡眠の質にも注意が必要です。

まとめ

小腸は、十二指腸、空腸、回腸から構成された長い消化管で、消化管ホルモンが分泌される

消化酵素の代表はアミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼの3つ

免疫機能にも大きな影響がある小腸はストレスの影響を受けやすい

小腸は栄養の吸収を細かく分解してそれぞれ行なっている

分解したものは必要に応じて貯蔵したり使ったりする

小腸は食物の水分の8割を吸収している

下痢などは無理に止めないで早く出し切る

下痢症状が長い場合は医療機関の受診を

原因が不明な場合は、自律神経のバランスを整えストレスケアや生活習慣を見直す

今日言いたいことはそれくらい

最後まで読んでくれたあなたが大好きです

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書いてる人            

広島県の福山筆者は国家資格である柔道整復師として身体の不調や痛みの原因を根本治癒させるために今まで数千人の患者さんの治療を行なってきました。そんな中、筋肉やトレーニングだけでなく、栄養や生活習慣の面からも改善しないと根本治癒できないと考え研究を行っています。「運動・休養・栄養」の3つの柱で患者さんの生活の質の向上を考え治療活動中です。海原雄山・北大路魯山人と並ぶ自他ともに認める美食家。今日は何の絵を描こうかなぁ^^

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