ガンになりたくないから、そしてがんになっても筋トレをする理由

筋トレが体にいいのは皆さんもうご存知ですね
今まで散々いってきましたが、今回さらに筋トレをしたくなるような情報を手に入れたので皆さんにシェアしたいと思います
ほんとに筋トレや運動をやらない理由が見つからないと感じる今回の記事です
・筋肉の重要性がわかる
・筋トレのメリットが再確認できる
・運動初心者がやるべき筋トレがわかる
以上のことについて解説していきたいと思いますので最後までお付き合いください
ちなみにがんなどの治療を行っている人は医師と相談して筋トレをするようにしてください
目次
がん患者に筋トレをすすめる理由

がんになったら、体力を温存するために運動なんてしないほうがいいのでは?
そう考えると思います
しかしアメリカで行われた研究によると、週1回以上の筋トレを行っているがん患者さんと筋トレを行っていない患者さんと比べると・・・
・全生存期間が延長していた
・がんを含めたすべての死因による死亡リスクが33%減少していた
つまり、安静にしているより筋トレをしたほうが予後が良いという結果になったのです
がん患者さんが筋トレを行って筋肉量と筋力を維持することで、治療経過が良好になることが研究で明らかになったのです
がんになってからの筋トレがこんなに効果があるということは、がんになっていない健康なうちから、筋トレをしていることがどれだけメリットがあるのかというのは簡単に想像がつくでしょう
日本では病院の先生が筋トレを指導することはまだ一般的ではありません
しかし、アメリカでは、「クスリ」ではなく「筋トレ」を処方する動きが広がっているようです
ほんとにメリットしかないのになんでみんなしないのかが私には理解不能です・・・
がんになると筋肉が減る要因
運動不足(身体活動量の低下)

ほとんどのがん患者さんは、がんによる症状や治療の副作用、後遺症が原因で動けないことが多いです
入院していると自由に外にも出れないので、必然的に運動量が減っていきます
実際私の友人も、入院がきっかけで体重が120キロから70キロまで減ってしまっていました
動かないとここまで痩せるもんなんだなぁと勉強になりました
その他の要因は・・・
・治療に専念するために仕事をやめる
・趣味をやめる
・周りの人が気を遣ってお世話をしてくれるので動かない
・がんのショックで動けなくなってしまう etc
タンパク質の摂取不足

活動量が減ることによる筋肉の減少だけが原因ではありません
タンパク質の摂取不足、消化不良、吸収障害などの原因になります
薬の副作用で食欲が無くなったり、吐き気が出たりすると食べられる量が減ってしまう
手術で胃や腸の機能が低下すると食事が欲しく無くなります
食事を食べたとしても、消化器系のがんでは吸収障害や消化不良が起こることもあります
必要な栄養がきちんと吸収されないということが起こるのです
がんに伴う炎症、代謝の異常

体内で炎症が起こると、炎症性サイトカインが増加します
炎症性サイトカインは、タンパク質の合成を抑制したり、筋肉中のアミノ酸の分解を促進したりするので筋肉が減るのです
サルコペニアを知ってるかい?

さて皆さんは、サルコペニアを知っていますか?
サルコペニアとは・・・加齢や運動不足、栄養障害など複数の要因により筋肉が痩せ衰え、全身の筋力低下が起こることです
健康な人でも60代以上で20%くらいの人がサルコペニアを発症していると言われています
一昔前までは、20代以降、歳を重ねれば重ねるほど自然に筋肉が減っていくので、サルコペニアは老化現象の1部と考えられていました
実際には病気が原因で起こるサルコペニアもあり、その中でもがん患者さんはがんが進行するにつれてサルコペニアになりやすいのです
サルコペニアになると・・・
・手術
・放射線治療
・抗がん剤
これらの治療がうまくいかない確率が高いと言われています
ざっくりいうと・・・
筋肉量の低下やサルコペニアはがん患者のみならず、みんなの大敵
病気になる前から筋肉を鍛えて、筋肉量を増やすことが大事

筋トレのがんの抑制効果

がん発症の一因である慢性炎症の抑制
炎症には「急性」「慢性」のものがあります
「急性」炎症はよくあるやつで、体のどこかが傷ついた時に起こります
患部に発熱・皮膚や粘膜の充血、痛み・腫れなどがあります
「慢性」炎症は全身や特定の臓器で、くすぶるような軽度の炎症が長期にわたって続きます
この「慢性」炎症ががんが発症する要因となっています
この炎症を抑える方法は・・・・運動なんですね^^
筋トレなどの運動には体のほとんどの臓器や組織の炎症を抑える効果があることが確認されています
がんになってる人もなっていない人もやるっきゃない
免疫細胞が活性化してがんが治りやすくなる
免疫力が活性化したがん患者はそうでないがん患者と比べて、がんが治りやすいとされています
がん細胞と戦う免疫細胞の数が多ければ多いほど、回復に向かいやすいのです
この免疫細胞は筋トレによって数を増やしていきます
特にNK細胞と呼ばれる、いち早くがんを見つけて始末する役割を持っている細胞が活性化しやすいということです
普段われわれが病気にかからずに平和に暮らしていけるのは、このNK細胞ががんなどの病気を見つけて退治してくれているからなのです
さぁさぁ!!ジムに行きたくなってきましたか?
筋肉から放出される物質ががんを抑制する
筋トレをすると、筋肉から血中に「マイオカイン」という物質が放出されます
「マイオカイン」はさまざまな生活習慣病を予防・改善する働きがあります
近年では、一部のマイオカインには、直接の抗がん作用やがんに対する免疫細胞の攻撃力をバイキルトのように高める作用があると報告されています
運動によりわれわれの筋肉から「ナチュラル抗がん剤」が作られるのです
もう大腿四頭筋が動き始めてきてるんじゃないですか??
がんを誘発する高血糖の抑制に役立つ
糖尿病の人はそうでない人に比べてがん発症率が1.2倍高いようです
それは、血糖値の高い状態が原因の一つであると言われています
高血糖になるとインスリンが大量に出ます
このインスリンの分泌量が多いほどがんが進行しやすくなるのです
しかし、糖尿病の人の諦める必要はありません
ここで処方されるのが今回の記事のテーマの「筋トレ」です
筋トレを行うと血糖値が下がります
現在抗がん剤治療により副作用に悩まされている人がいたら、筋トレをお勧めします
なぜなら筋トレと有酸素運動の組み合わせて行った患者さんは「抗がん剤の副作用の軽減」が見られたそうです
病気の症状や副作用が少しでも緩和することができれば、生活の質を上げることができるでしょう
これを読んでいる読者は、もうすでに筋トレをしちゃってるんじゃないの?
ここまでのまとめ
がん治療で、ベッドで寝たきりの生活はダメ
筋肉が衰える原因になるので、意識して活動しよう
可能なら、体の負担にならない範囲で筋トレをしましょう
筋トレは全てに有効
筋トレがもたらすがんの予防効果がすごい
筋トレって何したらいいのかわからない人はこれをしよう

筋トレするなら
・大きな筋肉を鍛える
・簡単
・どこでもできる
・自分の体重でできる
以上のものがいいでしょう
それではやるべき筋トレを解説します
腕立て伏せ(上半身の強化)・・・10回×2〜3セット

プランク(腹筋、体幹の強化)・・・1分×2〜3セット

スクワット(下半身の強化)・・・10回×2〜3セット

がん患者さんにおすすめする「基本の3つの筋トレ」
腕立て伏せ(上半身の強化)・・・10回×2〜3セット
プランク(腹筋、体幹の強化)・・・1分×2〜3セット
スクワット(下半身の強化)・・・10回×2〜3セット
回数や時間などは、自分の筋肉量・筋力に合わせて調整し、少し辛いと感じるくらいの負荷を設定しましょう
筋トレは毎日同じ部位を鍛えない
鍛えた部位は2日休ませる
正しいフォームで行おう
可能ならば筋トレに有酸素運動を加えると尚良い
まとめ
ここまでいってやらない理由が見つかりません
さぁ!
筋トレしましょ
今日言いたいことはそれくらい
最後まで読んでくれたあなたが大好きです
参考文献
広島県の福山市で空手をしながら日々達人になるために体のことを研究している柔道整復師。著者自身も試合に出てその経験を踏まえて日常生活に落とし込み快適な生活を誰でも送れるように体の使い方や考え方を発信している。早く寝なきゃと思いながらも遅くなってしまった・・・^^;!
YouTubeや他のSNSは下記のリンクから^^フォロー拡散して頂けると作者が喜びます^^