胸椎や肋骨部分の大切さを語りたい
姿勢ほど年齢を表す指標として分かりやすいものはありません
背中が曲がって猫背の状態だと、年齢が若くても高齢者に見えます
逆に高齢でも、背中がしっかりと伸びていると若く見えます
実際背中が伸びていると動きもキビキビしていますし、動かしやすいです
それは日々いかに動かしているかが鍵になります
動かすといっても重いバーベルなんかを担いだりする必要はなく、「毎日少しずつ伸ばして締める」そういった積み重ねが大切なのです
今回はそんな姿勢について解説した記事となっています
・姿勢ごとの負担がかかっている部分がわかる
・お腹が出る原因がわかる
・姿勢をよくするエクササイズやストレッチのやり方がわかる
以上のことにいついて解説していきたいと思いますので最後までお付き合いください
目次
姿勢のチェック、姿勢ごとの負担部分はこれ
廊下と共に背中が丸まっていくだけでなく、肩関節や股関節、膝関節の位置も変わっていきます
下にある図が、若々しく理想的な姿勢です
肩関節、股関節、膝関節が一直線状に並んでいる理想的な姿勢です
抗重力筋が働いて姿勢を保持しています
一番右側の姿勢は「腰が反った出っ尻型」です(下の図参照)
下腹部の筋力が落ちると、腰が反ってお尻が突き出る姿勢になります
背中が丸まっているわけではないので一見姿勢が良さそうに見えますが、常に腰が反りすぎているので腰痛を起こしやすいです
真ん中の姿勢は頭と肩が前側になる「猫背肩こり型」です(下の図参照)
姿勢を支える背筋力が落ちると、猫背で肩が前に入った姿勢になります
デスクワークの人がなりやすく、アゴも突き出て肩や首の凝りが慢性化しやすいです
さらにひどくなると、「猫背垂れ尻型」になります(下の図参照)
腹筋力、背筋力が低下すると猫背にプラスして肩関節は前にずれ込み、骨盤は後ろに傾き、股関節は前側になります
お尻が垂れやすく、首と腰に痛みが出やすくなり、股関節が固まります
結果小さな段差でもつまづくことになります
ここからさらにひどくなると、「老人型」となります(下の図参照)
姿勢を保つ筋肉全体が衰えて、典型的な老け姿勢になります
肩は前側に、腰が曲がり膝も曲がります
基礎代謝も落ちて、脂肪がつきやすくなり少し動いただけで疲れてしまいます
節々の痛みが慢性化します
この「老人型」の姿勢になると肋骨の一番下から骨盤の間に人差し指から小指までの4本が入らなくなります
腰が曲がってしまって肋骨から骨盤の間が狭くなってしまうからです
親指を背中側に回して、人差し指を胸郭の下端である肋骨の一番下にセットして、人差し指から小指まで、指4本分が「肋骨の一番下と骨盤の間」に収まれば姿勢をキープする筋肉が保てています
入らない人は危険信号
肋骨と骨盤の間が縮まると・・・腹が出る
両者の姿勢を見ると、どちらが歳をとって見えるでしょうか?
その差は明らかですね
それがなぜなのかを少し解説します
肋骨は、体の前側にある骨です
肋骨で作られているカゴのような形の部分を「胸郭」と言い、この胸郭が心臓や肺を守っています
全ての腹筋が肋骨から骨盤についていて、お腹の内臓を支えています
この胸の部分の背骨の胸椎は脊椎の中でも動きにくくなりやすい骨です
この部分の前方に肋骨がついていて、後方には肩甲骨があるため動きが悪いようです
お腹の部分には内臓があります
内臓を守るために数種類の腹筋が守りを固めています
しかしこれらの腹筋群が衰えてくると、重力の影響で「胸郭」が下がり、それに伴って「肋骨と骨盤の距離」が縮んでくるのです
おさまっている内臓の量は変わらないので、この距離が縮んだ分だけ内臓は前に押し出され、体重は変わらないのに腹が出るという現象が起こります
胸を開いて胸郭を上向に引き上げた、若々しい理想的な姿勢をキープするには、その姿勢を支える腹筋群が力を出せるようにしなければなりません
腹筋群が力を発揮できると、「ぽっこりお腹」「腰痛」という悩みがもれなく解決され、バストアップも期待できます
筋力の衰えを防げ!!
何もしていないでいると筋肉量は年齢と共にどんどん減少します
加齢に伴う筋肉量の減少についてはいろんな研究があります
一般に筋肉は20代から1年に0.5%ずつ減っていきます
20代〜60代までの40年間で20%ほど減っていきます
さらに60歳を過ぎると、毎年1%ずつ減っていきます
単純計算で、20〜80代の間に筋肉量は40%も減ってしまいます
筋肉が減ると良くないのはわかっていると思います
加齢により筋肉が減ってくると、姿勢を保つ筋肉から減ってくることがわかっています
そうなると立ち上がったり歩いたりすることがめんどくさくなってきて動きにくくなります
そして足が上がりにくくなり、つまづいて骨折などの怪我をしてしまうと、寝たきりになり、どんどん老化が加速します
今回は姿勢をキープする腹筋群を刺激する簡単エクササイズを紹介します
腹横筋を伸ばして刺激して姿勢をキープします
体の横部分を刺激するのがポイント
ブリッジによるストレッチ&トレーニング
胸郭部分と骨盤部分の縮まりを防ぎ背中の筋肉を締める役割
まとめ
姿勢の衰えは段階的に進行していく
何もしなかったら年々筋肉量は減っていくばかり
そして腹筋群の衰えから姿勢が崩れる
筋肉の衰えを防ぐにはトレーニングしかない
衰えを防ぐために肋骨と骨盤の距離が縮まらないエクササイズやストレッチをしよう
最後まで読んでくれたあなたが大好きです^^
筆者のプロフィール
筆者は国家資格である柔道整復師として身体の不調や痛みの原因を根本治癒させるために今まで数千人の患者さんの治療を行なってきました。そんな中、筋肉やトレーニングだけでなく、栄養や生活習慣の面からも改善しないと根本治癒できないと考え研究を行っています。「運動・休養・栄養」の3つの柱で患者さんの生活の質の向上を考え治療活動中です。海原雄山・北大路魯山人と並ぶ自他ともに認める美食家。やはり面白い患者さんの施術、毎日発見がたくさん^^
YouTubeや他のSNSは下記のリンクから^^フォロー拡散して頂けると作者が喜びます^^