マッサージガンで筋肉が溶ける?正しい使い方と危険なNG行動
みなさんはマッサージガンを使って自分の体や人の体をケアしたことがあるでしょうか?

私はあります・・・(ねずみ風)
マッサージガン(パーカッシブセラピーデバイス/叩き振動型筋膜リリース機器)は、近年トレーニング愛好者やスポーツ選手、フィットネス初心者などなどいろんな人が使っています
「筋肉のコリ」「張り」「疲労回復」「可動域改善」などに対して手軽にアプローチできるため、ジム・自宅・出張現場などでも使用されるケースが増えてきました
ちなみに筆者もブラジルに行った時に長時間のフライトでの体のケアにと思って持っていってました
だが、普及の裏で「使い方を誤ると逆効果」あるいは「重大な副作用あり」といった注意も報じられており、特に「“筋肉が壊れる・溶ける”」なんてことがあるということも聞いています
そこで今回は、作用機序・科学的エビデンス・危険性・安全な使い方などを正しく理解できるように記事を書いてみました
「どうやって使ったらいいのか?」「何を買ったらいいのか?」なんかがわかると思うのでぜひ最後までお付き合いください
今回もかなりマニアックなお話になっているのでこの記事で押さえておきたいことを3つにギュッと絞ってお届けすると以下の通り(これだけわかってたら大丈夫)
- 一つの部位に当てる最適時間はおおよそ5分程度(それ以上は意味ないor怪我につながる)
- 振動回数は「40 Hz(1分あたり約2400回)以上」推奨
- 運動直後(理由は記事に書いてあるよ)ではなく数時間後か翌日に使う
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※「使用前には整骨院・医師の相談を」
それじゃ今回も「いくぞ!」

目次
- 正しく使えば得られる!マッサージガンの科学的なメリット
- 【危険な使い方】マッサージガンで筋肉が“溶ける”?横紋筋融解症リスク
- 避けるべきNG行動3選とその理由
- 効果を最大化する!マッサージガンの正しい使い方2つのポイント
- よくある誤解・Q&A形式で整理
- 実践ステップ:安全に使うためのチェックリスト
- 論文・レビューが示す注意点と今後の研究課題
- まとめ:安全にマッサージガンを使って、筋肉・パフォーマンス・回復を高めよう
正しく使えば得られる、マッサージガンの科学的メリット
過去の記事にマッサージガンについて書いた記事がありました(もう4年も前の話・・・)
この当時の私は、マッサージガンなんてとにかく強い刺激で長時間当て続けたらいいのだろうと・・・
そんなふうに考えていた時期が俺にもありました

だが時は経ち・・・考えをアップデートした筆者はこう考えるようになった
まず、マッサージガンを適切に使用した場合に期待されるポジティブな効果について、研究・レビュー論文ベースで整理しよう・・・と
なんとなくマッサージガンを使ったら体に良さそうな感じはわかると思いますが、何に効くんだ?って人は結構多いのでね
そんなわけで続きをみていこうか
筋肉の柔軟性向上・可動域改善

出典「グラップラー刃牙」板垣恵介
例えば、あるレビューでは、マッサージガン(パーカッシブデバイス)を使用した結果、ハムストリングスや腓腹筋・下腿三頭筋などの柔軟性および可動域(ROM: range of motion)が短期的に改善したという報告があります参照 National Athletic Trainers’ Association+2MDPI+2
具体例として「足首の背屈角度が改善した」といったデータもあり、使用直後〜24時間以内の変化として有用である可能性が指摘されてます
まぁ筋肉が柔らかくなったらなんとなく動きが良くなるんだろうなぁ・・・ってことがわかると思います
筋トレ/運動パフォーマンスの向上

出典「グラップラー刃牙」板垣恵介
筋トレ直前または運動前のウォームアップとして、マッサージガンを短時間使用することで“筋トレ前の準備”として効果があるといわれていますし、ここでもなんとなく動きが良くなりそうっていうのは想像しやすいですよね
例えば、ある研究ではベンチプレスの挙上回数が13%向上したというデータを広く紹介する情報があります
(ただし、このデータの原論文の明記が曖昧なため、あくまで「可能性」として扱うべきです)
また、マッサージガンは血流促進・筋膜・結合組織の緊張緩和・神経-筋機能の調整の働きを通じて、運動パフォーマンスへプラスとなるといわれています
メンタルヘルス改善・リラックス効果

マッサージガンを使うと気持ちいいですよねぇ
筋肉・筋膜の緊張を緩めることは、身体的なリラクセーションを通じて心身のストレス軽減にも繋がります
実際、マッサージ一般の文献では「安心感の増加」「不安の低減」「代謝・自律神経バランス改善」などが報告されており、マッサージガンもその延長線上にあると考えられます。
例えば、筋肉の張りを解放することで、副交感神経優位の時間が増えるという理論的背景があります
筋肉痛(DOMS: 遅発性筋肉痛)の改善

運動直後や翌日に出る筋肉痛(遅発性筋肉痛)に対して、マッサージガンを適切に用いることで痛み軽減・可動域維持・血流促進による回復促進作用があるよってことがわかっています
あくまでも適切に使った場合ですけどね(意味深)
レビュー論文でも「短期的に筋膜/軟部組織の硬さが軽減された」という報告があります。 OUCI+1
ただし「痛み・疲労・筋力回復・血中乳酸除去」という観点では、マッサージガンが必ずしも従来手法を上回るとは限らないという点もあるので注意が必要です National Athletic Trainers’ Association+1
やっぱり人間の手によるマッサージの方が上ってことでいいと思います^^
【危険な使い方】マッサージガンで筋肉が“溶ける”?横紋筋融解症リスク

次に、マッサージガン使用時に起こりうる重大なリスクについて、特に「筋肉破壊→横紋筋融解症(rhabdomyolysis)」という観点からみていきましょうかね
横紋筋融解症とは?

出典「ドラゴンボール」
鳥山明
横紋筋融解症(rhabdomyolysis)は、骨格筋(横紋筋)が急激に破壊され、その筋繊維内容物(ミオグロビン、カリウム、蛋白質、酵素など)が血中・尿中に流出することで起きる重篤な状態です
腎機能障害、電解質異常、心停止・肝障害などを引き起こす可能性があります。 PMC+1
主な原因としては、激しい運動(オーバートレーニング)、外傷(筋挫傷)、薬剤・毒物、電解質異常、遺伝的筋疾患などが挙げられます
マッサージガンによる刺激が直接の原因となった報告は少ないものの、初の報告例が存在しているのもまた事実である
ケース報告:マッサージガンによる横紋筋融解症
2020年11月に発表された論文「Rhabdomyolysis After the Use of Percussion Massage Gun: A Case Report」では、25歳の中国人女性が、未治療の鉄欠乏性貧血の既往を持ち、ジムでサイクリング(30分程度)を2日間行った後、コーチから太もも(両大腿部)に10分間市販のパーカッシブマッサージガンを施用された直後に、筋痛・皮下出血斑が発生し、1日後には茶色い尿(ミオグロビン尿)を呈し、CK値(クレアチンキナーゼ)は「測定不能なほど高値」を示し、横紋筋融解症と診断されています PMC+1
著者らは、マッサージガンによる連続打撃刺激(短時間・高頻度)が筋繊維破壊を引き起こし得るという警告を発しています PubMed
要するにやたらめったらマッサージガンを高強度で長時間やったらいいってもんじゃないってことです
なぜ“筋肉が溶ける”と言われるのか

この場合、筋繊維が物理的刺激によって破壊され、その内容物が大量に血中へ流出するため、「筋肉が溶けたような」イメージで捉えられがちです
もちろん実際に“筋肉組織が液化して溶けてしまう”わけではありませんが、破壊の程度がかなり深刻という点で強い表現が用いられています
この報告が出たことで、マッサージガン使用時の**“適切な範囲”を超えた利用/リスクの認知が必要**であるという注意喚起が広がっています physicaltherapyfirst.com+1
その他報告されている関連リスク
マッサージガンに関しては、横紋筋融解症以外にも以下のような事例が報告されています:
- 胸部・背部への使用で起きた「血胸(hemothorax)」の症例 ATS Journals+1
- 低頻度ながら「頸部・頭部の使用による血管・神経合併症」の可能性についても言及あり Sports Injury Physio
これらから、マッサージガンは**“筋・筋膜・軟部組織”に対して適切に用いられるべき機器であり、無闇な強度・長時間・適応外部位への使用は避けるべき**であることがわかります
ここでも首や頭はもちろん、筋肉が大きい胸や背中においてもやたらめったら高強度でマッサージガンを当て続けると良くないことがわかります
避けるべき “NG行動”3選とその理由

以下に、実際に「間違った使い方でリスクが高まる」典型的なNG行動を挙げ、それぞれの理由・科学的根拠・推奨される対策を整理します
| NG行動 | 理由と推奨事項 |
|---|---|
| 1. 筋トレ直後(高強度運動直後)に強い刺激を与える | 高強度運動直後は、筋繊維・筋膜・毛細血管がすでに損傷・過負荷状態にあることが多く、余分な機械的刺激を加えることでさらに筋繊維破壊を促す可能性があります。上述の症例でも「運動直後に10分間強刺激」が背景にあります。 PMC+1 【推奨】運動直後ではなく、数時間(あるいは翌日)に使用することを検討。トレーニング終了〜24時間以内の使用でも回復効果が期待されている論文もあります。 Sports Injury Physio |
| 2. 一つの筋肉に長時間(例:10分以上)使用し続ける | 過度の連続刺激により、筋疲労・筋膜損傷・毛細血管破綻が生じ、リスクが増大します。先の症例では「ほぼ10分間」がひとつの筋部位に対して使われたと報告されています。 PMC 【推奨】一部位につき5分前後を目安とし、10分を超える長時間連続使用は原則避ける。 |
| 3. 強すぎる力で押し当てる・高振動・高速モードを乱用する | 圧力・振動数・速度が過度になると筋膜・筋繊維に余分な機械的ストレスが加わり、損傷リスクを高めます。レビューでも「高振動/過圧刺激はむしろ筋肉痛感を増加させた」という報告があります。 National Athletic Trainers’ Association+1 【推奨】“心地よい圧”レベルを意識し、音程変化・痛み出現のサインを無視しない。強刺激を好む方も、まずは低~中強度で徐々に慣らす。 |
これら3つのNG行動を、“いつ”“どれくらい”“どんな強さで””という観点から管理することが、マッサージガン使用の安全性を高める鍵となります
高強度の筋トレを行った後はなんとなく強いマッサージをしたくなる気持ちがありますが、すでに筋トレによって筋組織が破壊されてしまっているのでマッサージガンでさらに破壊する必要はありません
時間をおいて回復に努めましょう
後は、一つの部位に対して5分以内の低刺激でのマッサージガンの使用を推奨しています
これらを守ることで回復を早めて筋肉の成長を促進することができるのです
早く回復したいからといってガンガンやるなってことですね^^
効果を最大化する!マッサージガンの正しい使い方2つのポイント
危険を避けつつ効果を得るためには、「振動数(Hz/回数)」「使用時間」という2つのポイントに注目する必要があります。ここでは、エビデンス/レビューを基にした推奨値と実践時の注意点を解説します
振動数(Hz/回数)について

出典「修羅の門」川原正敏
修羅の門の無空派とマッサージガンといったら振動です
マッサージガンは“短打撃 pulsation +振動”による筋・筋膜・結合組織刺激を通じて効果を生み出します
そう考えると振動数の目安は非常に重要だといえます
- 一部メーカー・整備指導では「40 Hz(1分あたり約2400回)以上」が推奨されるという情報があります
→ 例えば「1分間に2400回(=約40 Hz)」程度の振動が“柔軟性向上・回復促進”に適しているという情報も流通しています
(ただし、この数値を裏付ける“複数のランダム化試験”が確立しているわけではないことを前提としてください。) - 一方、レビュー「Effects of Massage Guns on Performance and Recovery」では、40Hz・50Hzといった局所振動数に関する研究も紹介されています MDPI
- だからとって、直ちに「振動数が高ければ高いほど良い」というわけではなく、個人差・部位差・筋疲労度合い・機器の仕様(振幅・アタッチメント形状)なども影響します。レビューでも「5分使用しても可動域・筋力回復に明確な差がなかった」というデータもあります。 National Athletic Trainers’ Association
【実践ポイント】※「ただし個人差あり」
- 使用機器の振動数(Hz)・振幅(mm)を確認できるなら、30~50 Hz程度をまず目安に
- 筋トレ前/ウォームアップ目的ならやや高め(40〜50 Hz)、リカバリー目的なら中〜低め(30〜40 Hz)で試す
- 振動だけで“押し当てる強さ(圧)”が高すぎないように注意。振動数=効果ではなく、圧+時間+部位適応の組み合わせが重要です
使用時間(1部位あたり)について

出典「ドラゴンボール」鳥山明
使用時間も過剰になるとリスク増大ですが、短すぎても効果が出にくいという悩ましいことがあります
- 先のレビューでは「一部位5分程度の使用」が実践的な目安として紹介されています Sports Injury Physio+1
- 具体的には「2.5分よりも4分使用したグループの方が、筋肉痛軽減/可動域改善に優位であった」という報告もあります
- また、5分と10分使用で大きな差がみられなかったという報告もあり、“5分前後”を一つの妥当範囲とする意見が多くあります。
【実践ポイント】※「ただし個人差あり」
- 1部位あたり**3〜5分(最大でも10分以内)**を目安に
- 複数部位を連続して使用する場合は、各部位ごとに上記時間を区切り、合計使用時間が長くなり過ぎないように配慮
- 運動直後すぐではなく、筋トレ・激しい運動後は数時間後または翌日に使用することも検討する
部位ごとの使用上の注意

出典「ドラゴンボール」鳥山明
- 柔らかい筋肉・表層に近い部位(太もも前面・ふくらはぎ・大腿外側など)は比較的安全に使用できる対象ですが、骨の近く・腱・関節部・神経走行部・内臓近傍部では慎重に使用する必要があります
- 首(頸部)・背骨直上・胸骨・肋骨近傍・腹部・鼠径部などは刺激を入れすぎると危険性が高いと、複数レビュー/専門家が警告している NYDNRehab.com+1
- 当然ですが、怪我・出血斑・皮膚疾患・骨折・既往症(例:血液疾患・貧血・腎機能低下)などがある部位・状態では使用を控えるべきです
よくある誤解・Q&A形式で整理
ここで、皆さんが抱きやすい誤解や疑問について、Q&A形式で整理していこうと思います
Q1:マッサージガンを使えば筋トレの成果が爆上がりする?
→ 一部で「ベンチプレス回数13%向上」といった紹介もありますが、実際のランダム化試験・メタ分析では「筋力」「瞬発力」「加速・敏捷性」などに明確な改善を示せていないという報告もあります。 National Athletic Trainers’ Association+1
結論、「万能に筋トレ効果が上がる」と捉えるのは過剰で、“補助的なツール”として適切に用いる姿勢が重要です
Q2:振動数/強さは高ければ高いほど良い?
→ 高い振動数・強い圧は“刺激”として入りやすいですが、負荷も大きくなり過ぎると筋繊維損傷・炎症を促す可能性があります
結論、使用歴・疲労度・部位・体調を考慮して、段階的に刺激を強めることが望ましいです
Q3:運動直後に使ってもいい?
→ 運動直後は筋繊維・毛細血管・筋膜がまだ修復モードに入る前で、刺激を加えることで逆効果またはリスクを増加させる可能性があります
上記症例も“運動直後”の使用が背景にあります
結論、運動直後よりも数時間後または翌日の方が安全性・効果ともに優位と言える
Q4:どのくらいの頻度で使えばいい?毎日使ってもいい?
→ 頻繁に・長時間・強刺激で使うことはむしろリスクを高めます(そりゃそうじゃ)
結論、回復目的であれば「週数回」「一部位あたり5分前後」「強度は中程度」を基準とし、疲労度合いや部位の反応を見ながら使用することが望ましい
Q5:疲労が全く無いときも使ったほうがいい?
→ 無理に使う必要はありません
結論、疲労・張り・硬さを感じる部位に限定して使ったほうが“効果対リスク”のバランスが良くなる
実践ステップ:安全に使うためのチェックリスト

出典「スラムダンク」井上雄彦
ここからは、マッサージガン使用前/使用中/使用後に確認すべきチェックリストをまとめていきますので心して刮目せよ
使用前チェック
- 体調(疲労・痛み・発熱・出血斑・既往症など)を確認
- 部位が「適切な筋肉部位」であるか確認(骨近傍・腱・関節・内臓近くでないか)
- 使用機器の仕様を確認:振動数(Hz)、振幅(mm)、アタッチメント形状、モード数など
- 圧をかけすぎないように、初回は低強度・短時間(例:3分以内)で試す
- 運動直後・過度な筋疲労直後などを避ける。少なくとも数時間後 or 翌日の使用を検討する
使用中チェック
- 一部位あたり5分前後を目安に使用。10分以上は慎重に
- 圧・振動数・速度を“心地よいレベル”に留め、痛み・出血・しびれ・過度の熱感などが出たら即中止
- アタッチメントを滑らかに動かし、同一箇所に常に圧をかけ続けない。一定の移動を持たせる
- 筋膜・筋肉の緊張を感じながらも、「痛!」「ガチガチ!」という刺激ではなく、「じんわり」「ほぐれてる感じ」を目安に
- 首・背骨・胸骨・腹部・鼠径部などでは過圧・過振動にならないよう特に慎重に
使用後チェック
- 使用直後・翌日、筋肉の張り・痛み・腫れ・出血斑・尿色の変化などを確認。茶色い尿・筋力低下・著しい筋肉痛が出た場合は医療機関受診を検討
- 過度に使った部位は休息をしっかり取る(24~48時間以上の休息を入れても良い)
- 使用頻度・使用部位・使用時間を記録し、「この刺激量でどう反応が出たか」を自分でチェックしておく
- 長期的な使用では、疲労累積・筋肉の微損傷を回避するため、他の回復手段(ストレッチ・有酸素軽運動・アイシング・栄養)との併用を意識
論文・レビューが示す注意点と今後の研究課題
現時点で判明している注意点
- マッサージガンの使用に関して、ランダム化比較試験(RCT)や大規模メタ分析が十分数あるわけではなく、エビデンスの質・量ともに限られています。 MDPI+1
- いくつかの研究では「マッサージガン使用後の筋力・跳躍力・加速性能・敏捷性」には有意な改善がみられない、あるいはむしろ“使用直後の筋肉痛・硬さ”が増加するという報告もあります。 National Athletic Trainers’ Association+1
- 安全性に関しても「これまで報告されているのはごく少数の症例だが、重大な合併症(横紋筋融解・血胸・血管損傷)も報告されている」ため、“ゼロリスク”ではないという認識が必要です。 Sports Injury Physio+1
今後の研究課題
- 使用部位/使用強度(振動数・振幅・圧)/使用時間/運動直後か数時間後かの違いなどの最適パラメータの確立
- 長期使用(週・月スパン)による筋・筋膜・結合組織への影響(良好もしくは悪影響)を追跡した研究
- 特定リスク群(例:貧血・腎機能低下・血液疾患・高齢者・骨粗鬆症・既往の筋・神経疾患)における使用の適合性・安全性
- マッサージガンと既存リカバリー手段(ストレッチ・フォームローラー・アイシング・マニュアルマッサージ)との比較試験
- 製品毎/アタッチメント毎の仕様差(振動数・振幅・アタッチメント形状など)による効果・リスクの差異。
まとめ
安全にマッサージガンを使って、筋肉・回復・パフォーマンスを高めよう
マッサージガンは、適切に使えば「筋膜リリース」「可動域改善」「筋肉痛軽減」などトレーニングや日常使いでのリカバリーに有効なツールである
だが、以下の点を忘れてはいけない
- 過度・誤った刺激は、筋繊維破壊・横紋筋融解症のリスクを伴う可能性があり、症例が報告されていることを正しく理解しましょう
- 使用時には「振動数」「使用時間」「圧の強さ」「使用部位」「使用タイミング(運動直後か?数時間後か?)」という5つの軸を意識することが安全性・効果向上につながる
- 自分の体のコンディション・筋疲労度・既往症・筋膜の張り具合を自覚し、“使って良いか・いつ使うか”を判断するセルフチェック力が重要
- 万が一、「茶色い尿」「強い筋痛」「腫れ・出血斑」「筋力急減」などの異常が出た際には、速やかに使用を中止し、医療機関受診を検討しよう
- マッサージガンはあくまで「補助的ツール」であり、ストレッチ、有酸素運動、栄養、睡眠、マニュアルマッサージ等と併用することでその効果を最大化できる
間違ってるとこあったらまた加筆修正しますゆえ引き続きよろしくね🎵
That’s all I want to say today
I love you for reading till the end
それじゃ・・・

書いてる人

著者近影
広島県の福山で筆者は国家資格である柔道整復師として身体の不調や痛みの原因を根本治癒させるために、今まで数万人の患者さんの治療を行なってきました。そんな中、筋肉やトレーニングだけでなく、栄養や生活習慣の面からも改善しないと根本治癒できないと考え研究を行っています。「運動・休養・栄養」の3つの柱で患者さんの生活の質の向上を考え治療活動中です。海原雄山・北大路魯山人と並ぶ自他ともに認める美食家。
努力の先に幸せがあるのではなく、努力することで良くも悪くも結果が出て、その経験が幸せだと気がつくことが大切です・・・
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