空手家が他流派の試合に勝つ方法をまとめてみた
今回も負けたー!!(ルールに)・・・って人結構多いと思います
今回判定で負けた筆者の試合はこちらをクリック(限定公開だよ^^)
何回負けたら気が済むんじゃい?って思いますが、優勝以外はみんな負けなんですよ
それも含めて全て試合というものなんですが・・・
納得いかない試合内容に自分を責めるのもいいでしょう・・・
審判を責めるのもいいでしょう・・・
社会を責めるのもいいでしょう・・・
でもね・・・
負けてからが次に勝てるかどうかの分かれ目だと思っています(個人的にね)
負けをいつまでも引きずってグジグジしててもしょうがないのです
自分でなんとかできるところは修正して改善して試す
自分じゃどうしようもないところはどうしようもないので気にしない
影響の輪の中に集中してやることやるだけっていうシンプルなお話です
負けた後ははいあがって、糧にしていかないと「負けたことがある」ってのは財産ではなくゴミで、いつまで経ってもつまんないですよ

出典「スラムダンク」井上雄彦
そんな感じで偉そうなこといってきましたが、結局は「持たざる者」である自分自身が次どうしたらいいのか?ってことを淡々と語っていくという内容になっています
だからって今回の内容が空手をしていない人に役に立たないのか?というとそうでもない(と個人的には思っている)
自分は天才だと思っているなら全く今回の内容は気にしなくてもいいでしょう
だが、天才じゃないからこそ人並み以上のやんないとダメなんですよ
天才じゃない自分が人並み以上にやってやっと人並みなんですよ
なにはともあれ最後までよろしくお願いいたします
それじゃ今回も・・・

今回の記事の動画解説はこちら
目次
今回の記事を書くに至った理由

出典「グラップラー刃牙」板垣恵介
「強くなりて・・・」って・・・っていっつも思ってます
それは試合に勝っても負けても
負けるのが勉強になるってのはわかってるんですよ
わかってるけど負けるのが好きな人なんかいないでしょう

有名レスラーだっていってますからね
最初からフィジカル的に恵まれてるんだったらそんなこといちいち考えることもないでしょう

「トラとかライオンはウエイトトレーニングしない」なんていっている人もいますがそれは昔の話
最近のトラとかライオンはウエイトトレーニングしてるんだよ
世の中トラでもなくライオンでもないという人がほとんどである
そんな「持たざる者」の一人である筆者は持たざる者ではないからこそこうも思うのである・・・

出典「グラップラー刃牙」板垣恵介
持たざる者でないから「考えて練習する」「継続する」「毎回追い込む」のである
偉そうにわけわからんこといってきましたが、結局のところ「強くなりてェんだよ」

出典「グラップラー刃牙」板垣恵介
それは、勝っても負けても思うただ一つの思いである
そんな思いで今回まとめてみた思いをぜひ受け取って欲しいと思います
これらを活かすも殺すもみなさん次第です
私なんぞよりも素晴らしい考えや理論を持った人は世の中いくらでもいるでしょう
でもいいんです
心意気だけでも伝われば

この「心意気」に付き合っていただければ幸いです
他流派の試合で勝ち上がるための3つの視点
・・・というわけで、ここからは他流派主催の試合で勝ち上がるための3つの視点について個人的主観マシマシでお話をしていきたいと思います
毎回腑に落ちない試合判定で海南大付属高校戦の桜木花道状態な人は参考にしてみてください

出典「スラムダンク」井上雄彦
① ルールと空気に”合わせる”覚悟
他流派の大会では、あくまで「その団体の美意識」に合った動き・態度が好まれます
- 押しが強い
- 蹴りを多用する
- 間合いやステップが異質
→ これらが「ルール上はOK」でも、“印象点”では不利になります
ルールで良くても変則的な攻撃や動きばっかりしていたら判定になった時は正統派の空手方が評価の対象になりやすいのは事実です
➡️ 対策:「浮かない動き」「ぴょんぴょんしない」を一部意識的に取り入れる
(例:ワンツー・ローの連打、押さない・受け流すなど)
基本的には「ぶっ倒す」という意識は持ちましょう
② “見せる技”で印象操作をする
「勝つ」だけでなく、「勝ったように見える」技術も必要になります
実際ぶっ倒せるに越したことはないのですが、フルコンタクト空手の試合において力が拮抗していているとなかなかそうもいきません
そこで「演出」が必要になってきます
審判だって人間です
「キレイに決まった」「目立った技」に判定が流れる傾向があります
それも、試合の序盤ではなく試合中盤から終盤にかけてキレイに決まったり相手がよろけるような感じがあると審判もそれを加点してくれます(他流派だったらあまりしてくれないけどね)
➡️ 対策例:
- ヒット時に明確な残心(打って止まる)
- 相手が下がった時に大きな声+追撃アピール
- 手数ではなく、「一発のインパクト」を演出する練習
これらを意識することで多少は試合判定が有利に運ぶこともあるでしょう・・・
あくまでも多少の話ですが・・・
基本的には「ぶっ倒す」という意識は持ちましょう
③ “大会の文化”を研究する
現代では流派ごとの審判傾向や動きの好みは、動画で分析できます
過去の大会の試合の動画をYouTubeなどで見まくって対策を立てましょう
➡️ やるべきこと:
- 過去の大会の上位者の試合を研究
- 「なぜこの人が勝ったのか」を審判目線で分析する
基本的には「ぶっ倒す」という意識は持ちましょう
他流派の試合で勝つための戦術メニュー

出典「バキ」板垣恵介
みっともなくても勝つこと・・・っていってますけど、そういう人もいるでしょう
でもねぇ・・・
私、そういうのってあんまり好きじゃないんですよ
完全に実力で負けてても審判に助けられて勝っていく選手ってどんな気持ちなんでしょうねぇ

出典「バキ」板垣恵介
そういうのって選手本人が一番理解しているところだと思いますが、「ここでは実力でも試合でも勝つ方法」を紹介していきたいと思います
大前提の基本的なフィジカルや技術の練習はしっかりしていると思いますので、その先のルールに特化した練習をここでは解説していきます
基本的には「ぶっ倒す」という意識は持ちましょう
① 他流派のルールに特化した練習
- ローキックと中段突きの連打:大手の流派ではこの2つの印象が非常に強く、審判の評価を得やすい傾向

- 上段への見せ技の強化:本気の上段は避けられがちなので、当てずにスピード・キレ重視で印象点を取る
- 前に出続ける圧力練習:下がる選手は評価されにくいため、重心を低くして押し込む前進力を習慣化
フラフラと無意識に後ろの下がるのは印象も良くない上相手選手の攻撃の餌食となります
意図してステップワークを駆使して下がるならいいのですが、そうじゃないなら練習の段階でそのクセは潰しておかないと試合でも悪い結果になります
基本的には「ぶっ倒す」という意識は持ちましょう
② 反則を取られない構え・打ち方(俺は特にコレ)
- 突きの角度と軌道を調整:「押し突き」に見えないよう、やや回旋を入れて打つ
- 肘・頭部の動きに注意:倒しに行く打ち方ではなく、“見せる戦い方”を演出する
- 掴みや押し、かけ手を排除:練習の段階で厳しく指摘するようにして徹底的に排除する
基本的には「ぶっ倒す」という意識
③ 勝ちやすい印象操作トレーニング
- 「気合」「声」「前進」で主導権を演出:見た目で優位に立つ姿勢が判定を引き寄せる
- 攻撃の「手数」と「終わらせ方」:連打でリズムを取り、最後に強い技で区切るクセをつける
- 終盤勝負の稽古:審判が迷ってる時、最後の10秒で優位を取れる動きの反復練習をする
基本的には「ぶっ倒す」という意識
他流派攻略メソッド

出典「グラップラー刃牙」板垣恵介
「他流派攻略メゾット」と偉そうにいってますが、こんなものみんな当たり前にしていると思います
それを踏まえて、やっている人は確認程度に
やってなかった、意識していなかったって人はこれからの練習で意識してやってみてはいかがでしょうか
① 他流派スタイルに「慣れさせる」稽古
- 大手流派王道パターン(ロー→中段→上段の流れ)を想定したミット&スパー
- ローキックの受け返し反復:チェック&カウンター or 引いてから差し返す対策練習をする
基本的には「ぶっ倒す」
② 有効な崩し・差し合い戦術
- 軸ずらしの反撃:相手の前進に対して、1歩外して回し蹴りやパンチを合わせる
- 縦の攻防の混ぜ方:中段突きから一気に下段 or 上段へ変化させる、相手のリズムを崩すなど意識する
- 回避後の即返し:大手流派の選手は「止まらない戦い」が得意なので、避けてから一発返すだけでペースを乱せる(もらいっぱなしだと良くない)
基本的には「ぶっ倒す」
③ 審判への“見せ方”意識
- 常に戦っているポーズを取る:動きを止めず、ヒットしても戻るまでの姿勢を整える
- 効かされても効かされた顔をしない:常に堂々とした表情や姿勢で試合に臨む
- 明確に入れた技は「残す」:ダメージを与えても無表情だと評価されにくいため、技の後に一瞬キメるクセを
基本的には「ぶっ倒す」という意識
特別メニュー(週1~2回)
内容 | 目的 | 具体的ドリル |
---|---|---|
他流派対策スパー | 他流派のクセ排除 | 強い選手の打ち方をコピーした限定スパー |
ロー&中段突き反復 | 審判印象操作 | 5発連打からの強ミドル(蹴り)締め |
ジャッジ練習 | 対応力強化 | スパーを録画し、判定基準で評価し合う |
試合想定ラウンド制 | 実戦対応 | 1R60秒×5セット制で終盤対応の体力と集中力を磨く |
試合1ヶ月前(4週間の練習例)
ここからは自分が出る試合の1ヶ月前くらいからの練習内容の紹介です
あくまでも一例なので、ここから自分の目的に合わせてカスタマイズしていくことが重要です
大前提として基礎的な筋力トレーニングや技の練習を行っているということを踏まえてみていただけると、今回の内容をより一層活かせると思います
もちろん「セコく勝つ」のではなく「ぶっ倒して勝つ」という気持ちが大事なのはここでもいっておきます
週 | テーマ | 重点課題 |
---|---|---|
第1週 | ルール対応の土台作り | ルール・反則ラインの把握、手数・声・前進の3点強化 |
第2週 | 技術調整と印象操作 | 技の印象力・演出力UP、反則を避ける形の突き・蹴り |
第3週 | 戦術構築と他流派対策 | 前進封じ、軸ずらし・連携技・中盤〜終盤のペース構築 |
第4週 | 実戦対応と仕上げ | 試合形式反復、判定を意識した総合稽古 |
🔻1週目:極真ルール適応と土台構築
試合まで1ヶ月あります
ここでは結構ガンガン追い込んでやっても大丈夫な段階なのでちまちました練習をしないようにしましょう
曜日 | 内容 |
---|---|
月 | ・ルール確認と動画研究(反則集・勝ちパターン)・某大手流派の大好きなの突きとローのミット打ち(音とリズム重視) |
火 | ・突き→ロー→中段→上段までの連携(型化)・重心を落とした前進圧力ドリル |
水 | 休養(技術整理メモ・動画振り返り) |
木 | ・サンドバッグで「印象に残る技」を連続打ち(声出し付き)・スタミナドリル(60秒攻め続け) |
金 | ・審判役付きスパー(3人審判制で判定練習)・自分の試合録画を見て「どう見えるか」評価 |
土 | 某大手流派模擬スパー(前進対処・押し返し) |
日 | 筋トレ & 整体ストレッチ(下半身・体幹重視) |
🔻2週目:技の調整と「演出力」強化
毎回意識すべきことでもある事を淡々とやっていきましょう
特に「技をもらいっぱなしにならない」ことと「掴んだり押したりしない」事を意識しましょう
勝つことよりも(相手をぶっ倒す事を念頭において)「しょうもない反則で減点を喰らわないこと」の方を重視します
曜日 | 内容 |
---|---|
月 | ・反則にならない突き打ち(回旋・押さない・引き手)・上段蹴りを“見せる”練習(当てずにキレを) |
火 | ・1R60秒×5本の実戦形式スパー・打撃に合わせた気合声トレ(腹から) |
水 | ミット打ち動画撮影→印象点レビュー・蹴りのバリエーション制限(自分の得意、もしくは某大手流派に寄せる) |
木 | ・受け返し強化(特にローに対する差し返し)・軸をずらしてのカウンター蹴り |
金 | ・相手の連打を切る技(中段前蹴り、縦突きなど)・終了10秒での強技練習(アピール重視) |
土 | ・審判ジャッジ付き実戦稽古(録画・評価) |
日 | ストレッチ + 体幹強化(体軸を通す) |
🔻3週目:某大手流派用の戦術稽古
いよいよ試合が近くなってきたので怪我をしないように練習をする必要があります
ここでは、受け返し、ステップによる軸ずらし一連の動きをスムーズに行う練習を意識しましょう
ラスト30秒くらいからギアを少しずつ上げて、ラスト10秒からのトップギアへの移行も体で覚えていくようにしましょう
あくまでも試合を想定した内容で練習を行うことが重要です
練習ではできていたことも試合でできるように、できるだけ試合に近い環境で練習を行うことが重要となってきます
基本的には「ぶっ倒す」
曜日 | 内容 |
---|---|
月 | ・対ローキック対応(引く・受ける・潰す)・相手の“前進”に刺すカウンター練習 |
火 | ・手→足→手の高速連携・斜めにズラして突き落とすパターン化 |
水 | 軸足崩しの反復(蹴りに合わせて横ステップ) |
木 | ・押し返し合い特化スパー(腰を低く)・攻防一体の3連動技(突き→蹴り→軸ずらし) |
金 | 審判役付きスパー(点の取り合いで判定練習) |
土 | 2R連続スパー(判定で勝つ動きに絞る) |
日 | 休養(自分の良い動きだけを切り出して映像保存) |
🔻4週目:仕上げ期(試合形式反復)
曜日 | 内容 |
---|---|
月 | ・強技の見せ方整理(3つに絞る)・ヒット後の「残し方」練習(形・構え・気合) |
火 | 試合形式スパー×3(全て録画→評価) |
水 | スピードと体幹練習(爆発力重視) |
木 | ・某大手流派模擬試合(相手を大手流派タイプに設定) |
金 | 試合前想定メンタルトレ(審判に好印象を与える所作・気合) |
土 | 軽めの確認稽古(調整・気持ちの整理) |
日 | 大会想定:1R集中の動き確認(勝てる自分の再確認) |
📌補足:毎日やるべき3つのルーティン
- 試合動画1本見る(勝者の動き、自分のいい動きができていた動画など)
- 「前に出る」「手数で勝つ」を毎回意識して練習(無意識に下がらず次の動きを意図して下がるように)
- 毎晩5分、鏡の前で「構え・気合・姿勢」のチェック
- 基本的には「ぶっ倒す」という意識の再確認
まとめ
いかがだったでしょうか?
空手やってない人には全く刺さらなかった内容だったでしょうか?
今回の内容は空手だけにとどまらずその他のことにも応用が可能だと思います
何に応用できるかって?
それは自分で考えるのですよ(笑)
今回の内容を見て「スラムダンクの負けて泣く桜木花道ではなく、勝って泣くゴリになれるよう」に皆さんがなってくれたらこの上ない幸せである

出典「スラムダンク」井上雄彦
また次の大会に向けて自分自身も色々考えてやっていこうと考えております
基本的には「ぶっ倒して勝つ」という意識を持って「戦術やルールをうまく活用」していくというのが私のスタンスです
決して姑息な手を使って勝てといっているわけではないので悪しからず^^
That’s all I want to say today
I love you for reading till the end
それじゃ・・・

今回の記事の動画解説はこちら
書いてる人

著者近影
広島県の福山で筆者は国家資格である柔道整復師として身体の不調や痛みの原因を根本治癒させるために、今まで数万人の患者さんの治療を行なってきました。そんな中、筋肉やトレーニングだけでなく、栄養や生活習慣の面からも改善しないと根本治癒できないと考え研究を行っています。「運動・休養・栄養」の3つの柱で患者さんの生活の質の向上を考え治療活動中です。海原雄山・北大路魯山人と並ぶ自他ともに認める美食家。
伝えると伝わるは本当に大きく違う。上手に伝わるように工夫は必要・・・
YouTubeや他のSNSは下記のリンクから^^フォロー拡散して頂けると作者が喜びます^^