脳を休ませて疲労を回復させよう

最近何かする度に「疲れた」っていうのが口癖になっていやしませんか?

だからと言って温泉に入ったり、栄養ドリンクを飲んだり、ガッツリとスタミナがつきそうな食事をしたり・・・

色々しているのに疲れがとれない

むしろ疲れている・・・なんてことないでしょうか?

実はこれらの方法は疲労回復には効果がないどころか、反対に疲労をためこんでしまうとしたらどうでしょうか?

今回はそんな疲労について肉体の疲れじゃなく「脳」の疲れに注目してお話ししていこうと思います

何回かに分けてこの「脳を休ませて疲労を回復させよう」を書いていきますので今回はさわり程度にしておきましょうかね

それじゃ今回も・・・

出典「ジョジョの奇妙な冒険」荒木飛呂彦 いくぞ!
出典「ジョジョの奇妙な冒険」荒木飛呂彦

目次

  1. その疲れ「脳の疲れ」かも?
  2. 脳はどうやって疲れていくのか?
  3. 「飽き」「眠い」はやばい
  4. 無敵モードは危険
  5. 疲労とは細胞のサビである
  6. 歳をとると疲れやすくなる理由
  7. 脳にとって最高の休息とは?
  8. まとめ

その疲れ「脳の疲れ」かも?

疲れたー・・・って思った時思わず肩や腰に手を当てて言っちゃってないでしょうか?

疲れたー・・・っていいながら頭に手を当てる人は結構少ないです

なんでこんな話をしているのかというと、この「疲れの発生源は体じゃなく脳である」といいたいからです

疲れと聞くと、だるくなるのは体で、筋肉痛も起こったりしますよね

「これは体が疲れているからだ!!」って思う人もいるでしょう

だが、体に疲れたと感じさせているのは脳なんですよ

4時間のジョギングや自転車漕ぎのグループとデスクワークなどの作業のグループでどっちが疲れるのか?って実験では・・・

  • ジョギングや自転車漕ぎなどを4時間しても筋肉はほぼノーダメージ(そんなことないと思うけどな^^;)
  • デスクワークも筋肉はノーダメージ
  • でも両方とも疲れたって感じている

そんな結果が出ました

じゃあ疲れているのは体のどこなのか?

それが先ほどいった「脳」なのです

運動をすると、脳も体も酸素を必要とします

おまけに体温も上がっていきます

脳にある自律神経は脳への酸素供給を高めて、脳の温度上昇を抑えようと体中のあらゆる器官に命令を出します

運動負荷が強いほど、脳の指令も複雑になり細かくなります

結果、脳の自律神経が乱れてしまうのです

これにより私たちは疲れた・・・と感じるというわけです

脳はどうやって疲れていくのか?

疲れを語る前に脳の構成を見てみよう

脳はざっくり3つのブロックから構成されています

  1. 大脳・・・知覚、思考、感情、意思決定、運動など高度な機能担当
  2. 小脳・・・運動、バランス感覚の調整担当
  3. 脳幹・・・呼吸、睡眠、食欲、性欲など生命維持機能担当

「自律神経の中枢」は、この脳幹の視床下部という領域に存在して、人間の生命維持に必要な自律神経の調整を行なっています

自律神経最大の目的とは、「脳に酸素と栄養を安定供給させ、脳の温度を一定に保つこと」です

所詮カラダは脳からの命令で動く部品にすぎません(言い方がひどい)

自律神経は1分でも機能停止になると死にます

自律神経は以下の二つがバランスよく働いています

  • 交感神経・・・活動時に優位になる
  • 副交感神経・・・リラックスしている時に優位になる

交感神経がなんらかの影響でずっと働いてしまうと、脳を休ませる役割の副交感神経への切り替えがうまくいかず、自律神経のバランスは乱れ、脳疲労が蓄積されてしまうのです

ちなみに、夏の方が疲れやすいのも脳が疲れるからです

そのメカニズムは

暑い中運動すると自律神経が脳の温度を下げるために、発汗や呼吸器に多くの指令を出して脳の負担が増えるから

パソコンと同じで、人間の脳も熱に弱いってことですなww

「飽き」「眠い」はやばい

こうなったらダメ・・・

仕事や勉強をしているときに、なんとなく飽きてきたなぁ・・・って思うことないですか?

こんな気持ちってやつは脳が最初に出す「疲れ」のアラームだったりします

脳はとんでもない数の神経細胞の塊です

同じ作業を繰り返していると(パソコン作業など)ある特定の神経回路だけを酷使することになり、脳のその部分だけが疲れてきます

アラーム発動!!出典「孤独のグルメ」久住昌之 谷口ジロー
アラーム発動!!
出典「孤独のグルメ」久住昌之 谷口ジロー

そんな感じに判断した脳は、別の神経回路を使わせようと体にアラームを発します

それが「飽きた」という感覚なのです

それでも無理に同じ作業を続けると・・・

「疲れた」「眠い」という次のアラームを出します

それも無視すると、判断が遅くなります

炭治郎疲れてたんだね・・・出典「鬼滅の刃」吾峠呼世晴
炭治郎疲れてたんだね・・・
出典「鬼滅の刃」吾峠呼世晴

さらには視野が狭くなるなどという悪循環に陥っていきます

疲労をためてしまうと、めまいや不眠という深刻な症状を引き起こすこともあります

そうならないためにも「飽きてきた」という最初のアラームが作動したら、作業中でも一旦中断し、違う作業を間に挟むなどして脳を休めるようにしましょう

戦中一服する王翦(ウソです(笑))出典「キングダム」原泰久
戦中疲れたから一服する王翦(ウソです(笑))
出典「キングダム」原泰久

無敵モードは危険

戦いが楽しくなってどんどん若返っていくの図出典『テンカイチ 日本最強武芸者決定戦』中丸洋介 あずま京太郎
戦いが楽しくなってどんどん若返っていくの図
出典『テンカイチ 日本最強武芸者決定戦』中丸洋介 あずま京太郎

楽しいことをしていて全然疲れず、いつまでも続けられるって感覚になったことがあなたなはありますか?

私はあります・・・(ねずみ風)

私はあります・・・(ねずみ風)

バスケにおいてはいいですが、仕事において集中力がかつてないほど研ぎ澄まされているということは、ほめ言葉として使われますが、脳にとってはやばいです

バスケならいいんだよ出典「スラムダンク」井上雄彦
バスケならいいんだよ
出典「スラムダンク」井上雄彦

激しく体を動かすわけではないデスクワークでは、それほど疲れはたまらないと考えがちですが、脳を酷使していることには変わりありません

褒められると疲れなんて吹っ飛ぶという人もいると思いますが、それは「マボロシー!!」

全集中していると全く飽きないという現象は「意欲や達成の中枢」といわれる前頭葉の働きが脳の発した「飽きた」という疲れのアラームを意欲や達成感で誤魔化してしまうことで起こります

 こうした「隠れ疲労」は過労死の危険をはらんでいます

疲れを意識せず脳と体を酷使し続けると、脳疾患や心臓疾患などになり、最悪死にます

やりがいや達成感、賞賛の声、昇進の喜びなどを感じながら楽しく仕事をしている時ほど過労死のリスクが高いことが研究でわかっています

人間の集中力なんてせいぜい1時間〜1時間半くらいだといわれています

これを目安に休憩を入れるなどして疲れとうまく付き合っていきましょう(そんな筆者も今3時間ぶっ続けてこの記事書いていますが・・・)

歳をとると疲れやすくなる理由

みなさんは歳をとるにつれて疲れやすくなったという経験があるでしょうか?

私はあります・・・(ねずみ風)

私はあります・・・(ねずみ風)

どうやらこれは気のせいではなく、50歳をすぎたあたりから疲れを感じる人が増えているようです

加齢とともに疲れやすくなる原因の1つに自律神経のパワーの低下があります

60代になると、なんと10〜20代の4分の1にまで低下してしまいます

自律神経は呼吸や心拍、血圧、消化吸収など、体のあらゆる働きをコントロールしていますので、加齢によってそのパワーが落ちれば当然疲れやすくなってしまいます

おまけに、脳細胞が酸化ストレスにさらされると血中などに疲労因子のタンパク質が増加します

 この疲労因子が体内に発生すると、疲労回復因子が細胞の修復を始めるのですが・・・

加齢とともに疲労回復因子の反応性も低下していくので、なかなか疲れが取れない原因となるのです

脳にとって最高の休息とは?

脳にとって最高の休息・・・

結論からいうと「いい睡眠」です

なーーんだ・・・

そんなん当たり前やん・・・って思ってるでしょ?

じゃああなたはいい睡眠とれてますか?

現代では「なかなか寝付けない」「すぐ目が覚めてしまう」など、睡眠に関する悩みを抱えている人は結構多いです

そんな中、十分な睡眠が取れていなけりゃ疲労回復なんて「よもやよもや」です

出典「鬼滅の刃」吾峠呼世晴

昼間の活動によってダメーにを受けた脳細胞の老廃物を取り除き、修復したり回復したり・・・

睡眠って結構大事なのはみなさんご存知でしょう

睡眠は認知機能や記憶力の向上、精神的な安定にも力を発揮します

よく「睡眠負債」なんて言葉を耳にしますが、これは日々の睡眠不足が借金のように積み重なった状態のことで、放っておくと生活習慣病などやばいことにつながります

睡眠不足が続くと、脳内で活性酸素が過剰に作られて、酸化ストレスが「加速する!!」

出典「修羅の門」川原正敏

活性酸素は脳細胞をサビさせる大きな原因だといわれています

睡眠中は副交感神経が脳をリラックスさせるとともに活性酸素を効率的に除去して脳細胞を修復します

しかし、睡眠不足だと、この修復機能が残念な結果になり、活性酸素が蓄積しやすくなるのです

3〜4時間の睡眠でも大丈夫というショートスリーパーの人もいますが、そんなもんほとんどいませんから

やっぱり、自律神経のバランスを保って疲労を回復させるためには最低「6時間」の睡眠は確保してほしいところです

自称ショートスリーパーのほとんどはニセモノであると思ってる筆者です(笑)

まとめ

運動してもデスクワークでも肉体が疲れを感じてるんじゃなく脳が疲れていて、脳が休もうって指令を出して休息を欲するようになる

脳は交感神経や副交感神経のバランスが崩れることによって疲れてしまう(脳が疲れる🟰体が疲れると感じる)

作業中なんとなく飽きてきたという感覚は脳からのサインで、これらを無視して作業を続けると眠気やあくび、だるさが出て、さらに無視し続けると判断力の低下や視野が狭くなるなどの悪循環に陥る

楽しいから疲れないは超危険で、人間の集中できる時間は1時間から1時間半くらいなので、うまく休息を入れて疲れを深刻なものにしないように工夫しよう

歳をとると自律神経のパワーが落ちるので脳が疲れやすくなる

自律神経の機能は40歳で20歳の半分まで落ち込む

疲労を回復させるのはやっぱり快眠しかない

ちなみに世界の平均睡眠時間は8時間を超えているが、日本は圧倒的に平均を下回っている

That’s all I want to say today

I love you for reading till the end

それじゃ・・・

出典「ドラゴンボール」鳥山明 18号  またな どんだけドラゴンボール好きなんよ^^;
出典「ドラゴンボール」鳥山明

書いてる人

著者近影

広島県の福山で筆者は国家資格である柔道整復師として身体の不調や痛みの原因を根本治癒させるために、今まで数万人の患者さんの治療を行なってきました。そんな中、筋肉やトレーニングだけでなく、栄養や生活習慣の面からも改善しないと根本治癒できないと考え研究を行っています。「運動・休養・栄養」の3つの柱で患者さんの生活の質の向上を考え治療活動中です。海原雄山・北大路魯山人と並ぶ自他ともに認める美食家

イライラするほど他人に期待して生きなくていい。トップになれない器の持ち主ほど簡単に怒る・・・

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